2018年02月06日

広島市総合計画審議会の市民委員に就任

委嘱書
去年より、広島市の都市整備局が開催している『広島市都市計画審議会』の市民委員として、市街化区域の用途地域変更などの審議に参加し、広島市の都市計画行政に質問や意見をぶつけていますが、今年からは都市計画の「上位計画」となる『広島市総合計画審議会』の委員としても活動することになりました。

このたびその第一回の審議会が2月5日に開催されました。
画像は松井広島市長名による委員就任の「委嘱書」です。

広島市総合計画は、少子高齢化や地域のコミュニティの活力低下、未来を担う子供たちの育成など、様々な課題に対して10年単位の基本的な指針をつくるというもので、現在は2009年から2020年までの『第5次広島市基本計画』が進行中です。次の10年間の基本構想となる第6次基本計画を、このたび私を含む25名の委員で議論することとなりました。

AIやロボティクスなどの「省力化技術」の進展から、ブロックチェーンや仮想通貨など「金融技術」の進化、ip細胞などバイオテクノロジーによる「医療・介護」分野の大きな変化など、これから10年間で起こる技術革新が、広島という政令指定都市にどのような変化をもたらせ、私たちの暮らしがどのようになるのか、未来をイメージして現在の計画を立案していかなければなりません。

その延長線上に、不動産や住宅といった、重要な個人資産を守り、暮らしやすい街づくりの計画がブレークダウンされていきます。住まいづくり専門コンシェルジェとして、少し市の政策にも関与して、よりよい地域づくりに寄与していく所存です。
  
Posted by cms_hiroshima at 10:22出来事

2018年01月06日

2018年が明けました!

瀬戸内の初日の出

明治維新から150年、新しい年が明けました。
画像は、私の実家のある山口県周防大島町の嵩山から、1月1日朝7時過ぎ、四国の石鎚山周辺に掛かった雲から顔を出した初日の出です。

20世紀末に、全国自治体の中で『高齢化率No.1』を20年連続続けた「旧東和町」が目の前に見える島影です。その後の平成の大合併でその地位は譲りましたが、それでも超高齢化や人口減少、耕作放棄地の増加など、日本の未来の姿を先取りしている課題先進自治体です。

十年ほど前は、まだこの島の高齢者も元気で、お盆や正月は数多くの帰省客がいました。しかし島で生まれ育って私たちのように島外に出て行った人たちも中高年になり、子供たちは成人して親とは別行動、実家の祖父母も多くは亡くなったり、施設で介護や長期入院など、徐々に帰省する理由がなくなりつつあります。

自分自身の回りの状況から、年末に書いたコラムは『帰省ラッシュが無くなる日』という衝撃的なタイトルを付けました。決して大げさではなく、20年後は民族大移動とも呼ばれるこの日本の風景が消えてしまうかも知れません。

そんな時代になっても、豊かさを感じる社会を作れるよう、今から備えて活動していこうと初詣で祈願しました♪
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
  
Posted by cms_hiroshima at 11:00Comments(0)時代を読む

2017年12月20日

スウェーデン式サウンディング試験による地盤調査

地盤調査の実施

家づくりのプロジェクトでは、本当に数多くのチェックポイント、重要なイベントがあります。今回実施した地盤調査地耐力調査ともいいます)も重要なポイントの一つです。

こちらの現場は広島市南区。海岸線からは少し遠い、国道2号線に近い場所ですが、広島市内の平地は江戸時代後期から埋め立てられた場所が多く、軟弱地盤で地下水位が高い”液状化の恐れのある土地”が多いのです。

熊本地震でも明らかになったように、益城町のような台地の上のような土地であっても、阿蘇から湧き出る地下水脈があるような水の豊富な場所では、地盤によって地震の揺れが増幅され、新しい耐震基準の建物でも倒壊するケースがありました。もちろん「直下率」や「耐力壁量」や「耐震等級」も重要ですが、それ以上に土台から下の「基礎の強度」や「地盤の地耐力」が重要です。

昔の業者は、他の現場の写真を添付して、測定結果を偽装するということが少なくなかったようで、実際に横浜で建設された大規模マンションでも大手企業が地盤調査の結果を偽装していたことが問題になりました。

私は、施主の代理人として地盤調査も工務店や調査会社任せにせず、実際に現地に足を運んで調査にも立ち会って貫入の音や回転数なども確かめたうえで、調査データ提出してもらっています。今回の現場では、若干液状化の懸念は否定できないものの、しっかりとした砕石地業にベタ基礎で、地盤改良の必要は無しという判定が出ています。

家づくりは、もちろん間取りや見積金額も大切ですが、どの会社に頼むかや営業マンとの相性よりも、実際に自分たちが大きなお金を負担する建築工事の段階で重要ポイントを押さえていくことが何より大切です。

なお、モデルハウスの豪華さや営業マンの対応の良さは、あなたが実際に手に入れる建物の快適さや耐久性に「何の影響も与えるものではない」という事実はしっかりと押さえておくことをお勧めいたします。  
Posted by cms_hiroshima at 15:00Comments(0)家づくりのステップ

2017年10月20日

軒の機能と耐候性

軒のない家
日本では住宅は”差別化商品”となってきていて、他社といかに違う素材、デザイン、性能を競うかで、お客さんの関心を引き、競争を避けて自社を選んでもらうかに時間とお金を費やしています。

画像の建物は、たまたま街歩きをしていた時に見つけた住宅で、誰が設計したとかは不明ですが、”流行りのデザイン”を重視した結果、軒先の無い、窓の小さな「箱形の建物」になっています。住宅雑誌などでもこのようなデザインの住宅が紹介され、団地内でも見掛けるようになってきました。

すぐに気付きますが、軒(ひさし)の形状に合わせて、外壁の汚れが目立ちます。せっかくオシャレでかっこいいデザインを目指したのでしょうが、室内で飾るオブジェと違い、住宅は外部に面して風雪から紫外線、地震力などの厳しい自然環境にさらされ、劣化もしていきます。

新築時に、写真に収めて「かっこいい!」というだけでは、その後のメンテナンス費用や見た目も”想定外”になっていくリスクは否めません。特に流行りのデザインは、必ず将来の”流行り廃り”で陳腐化していきます。その点、欧米の住宅は、ハードもソフトも、そしてデザインも建築費さえも『資産価値が持続する』ことを最優先に、プロがしのぎを削っています。
 
そこには「差別化」という発想よりも『標準化・規格化・単純化』の中に、30年後も人々から愛されるデザインを採用しているように感じます。
 
街歩きをしていても、いろいろと感じることがありますね!  
Posted by cms_hiroshima at 15:36Comments(0)家づくりマメ知識

2017年09月13日

お引渡し終わりました!

完成お引渡し
最近ブログの更新が月一回になっていて、周辺の話題がほとんどだということに気づきました。建築現場は日常的に動いているので、こちらは「普通」になっていますが、家づくりを具体的に検討している方にとっては、住まいづくりコンシェルジェのブログになっていないとお感じになるかも知れませんね。

先日お引渡しを終えた佐伯区のTさん。
注文住宅ならではの遊び心いっぱいの家が完成しました。

間取りの自由度はもちろん、写真のキッチンも通常採用する建材メーカーのカップボードではなく、古材を加工してオリジナルで家具を作りました。吊戸棚とか照明、カウンタートップのタイル張りなど、奥さんがイメージを集めて雑誌に出ているようなキッチンが出来上がっています。

インテリアも凝り、部屋ごとに壁や天井の色、柄を変えて楽しんでいます。私もここまで大胆に色々なクロスを使った家は初めてでした。
  続きを読む
Posted by cms_hiroshima at 11:05Comments(0)お引渡し

2017年09月01日

四季を通じて暮らされたお客様インタビュー

入居者インタビュー
ご報告を忘れていましたが、まだまだ暑さが続いている8月の下旬に、去年お引渡しした東広島市のお客様のご自宅を訪問し、一年間暮らしてみられての感想をお聞きしてきました。弊社ホームページで99番目の『お客様の声』を頂いているW様ご夫妻です。

http://www.cms-hiroshima.com/reason/reason-099.html

事前に取材のご連絡をしていたとはいえ、キッチン周りはまるでオシャレなお店のように飾られ、入居後もセンス良く暮らしていることが感じられます。ステンレスのアイランドキッチンと、背面にあるシンプルな棚、そして天井に向けてライトアップされた間接照明など、見てもらうことを意識したキッチンです。

通常は、壁面にカップボードを設け、調理台部分は手元が見えないようにして、多少片付いていなくても生活の様子が見えないようにするケースが多いのですが、気のおけない友人を招いてパーティが出来るような空間です。リビングと中庭のウッドデッキとも続いているので、会社の人たちも呼ばれて実際にパーティも開いたそうです。

実際にはご主人の自慢は建物の性能。
断熱性能には特にこだわり、高いレベルの省エネ基準をクリアして、さらにソーラー発電も搭載したゼロエネルギー住宅ですが、実際に来場された友人はほとんどそのことに気づきません。床暖房もしていないのに、冬は「床暖房しているの?暖かいね!」と聞かれる程度で、建物自体の性能には気づかない人がほとんどだったそうです。

  続きを読む
Posted by cms_hiroshima at 14:43Comments(0)お引渡し

2017年08月19日

日本経済新聞でサービスが紹介されました!

日経新聞広島版記事
先日取材にお越しになった日本経済新聞社広島支局の安西巧支局長による取材記事が紹介されました。私が安西さんを知ったのは、昨年発売された新潮新書『広島はすごい』の本でした。北九州出身で、大学から日経新聞社での仕事も含めて、ほとんど東京生活が長い方なのに、広島に転勤されて1年目に書いたこの著書は、カープの25年ぶりの優勝も含めて、その取材力に驚いたものです。

取材にお越しになったのが今月の8月1日。
お盆休みを挟んだので、安西さんがこれまで出された著書2冊を買って夏休みに読んでみました。『経団連−落日の財界総本山』『さらば国策産業−「電力改革」450日の迷走と失われた60年−』という、大手新聞記者では切り込めないような巨大な既得権益に切り込む硬派な本を書かれていて、さらにビックリです。

さすがにいい感じで記事をまとめていただいていました。
全国版じゃないので、影響は限定的でしょうが、安西巧支局長に取材いただいたことがひとつの誇りになりそうで感謝です♪

  
Posted by cms_hiroshima at 14:05Comments(0)マスコミ取材

2017年07月25日

某ハウスメーカーの戸建単価が凄い!

戸建住宅単価上昇グラフ
日銀の黒田総裁が5年任期の最終年、異次元の金融緩和によって物価を上昇させて「デフレを2年で脱却させる!」と宣言してから、残すところ任期は半年となりました。しかし結局ご自身の任期では2%の物価上昇は達成できず、さらに一年先送りすると発表されました。

画像は、若干時期がずれますが、まさに”デフレの真っただ中”の2010年から2014年の、某大手ハウスメーカーの戸建住宅の1棟あたりの売上単価です。1万棟を超える住宅供給をしていて、平均客単価が毎年これほど伸びていると、どれだけ売上も伸ばしたのだろうかと思うと驚きますね!

【戸建住宅1棟あたり売上単価】
 ・2010年 3,172万円
 ・2011年 3,311万円(前年比134万円/4.2%上昇)
 ・2012年 3,344万円(前年比 33万円/1.0%上昇)
 ・2013年 3,450万円(前年比106万円/3.2%上昇)
 ・2014年 3,565万円(前年比115万円/3.3%上昇)

ちなみに1年間で平均100万円の単価増加で1万棟だったら、増加分だけで100億円の売上げ増です。株主向けの資料で書かれているので、たまたま予算のあったお客さんが、オプションを100万円分余計に発注してもらったというものではなく、この会社で建てた人”全員”の平均で、前年度よりも”物価上昇していた”ということです。東日本大震災の翌年を除いて、政府や日銀の物価上昇目標よりもはるかに単価が上がっています。

しかも戸建住宅だけでなく、賃貸住宅も、3・4階建て住宅も、それぞれ5年間一貫して右肩上がりです。
では、同じ資料で2013年度〜2015年度の3年間の戸建住宅事業の売上高(計画含む)も書かれていましたので、そちらも紹介しますね!
  続きを読む
Posted by cms_hiroshima at 14:35Comments(0)業界よもやま話

2017年07月19日

福富町の古民家で『建築士の日イベント』講演会

イベント会場の土間で講演会
ご報告が遅れましたが、7月8日(土)東広島市福富町にて、広島県建築士会東広島支部主催のイベントの講師として1時間の講演をしてきました。テーマは「景観」で、会場は近畿大学工学部建築学科の准教授、谷川大輔先生が移住のために自ら購入した古民家をお借りして、第二部では私と谷川先生との公開討論会も行いました。

タイトルは『ずっと住み続けたいまち そこには「美しい景観」がある。』という、ちょっと壮大なテーマになりましたが、日本のコンパクトシティの代表的な事例である青森市と、人口規模的に近いドイツのフライブルク市の人口密度や街並み、商業施設などを比較しながら、東広島市の酒蔵通りなどの地元の景観にもスポットを当てて、お話をしました。
  続きを読む
Posted by cms_hiroshima at 11:19Comments(0)イベント等ご案内

2017年06月05日

ZEHの家建築中!

ソーラーパネル
最近家づくりを検討し始めた人でなければ、ほとんど聞いたことがない言葉『ZEH(ゼッチ)』。Zero Energy House(ネット・ゼロエネルギー・ハウス)の略語です。これは日本のエネルギー基本計画に沿って、年間の一次エネルギーの消費量を正味(ネットで)ゼロエネルギーになるような新築住宅をつくるようにとの政策で、経済産業省の外郭団体である一般社団法人『環境共創イニシアティブ』が推進している省エネ性能の高い家です。

ネット・ゼロということは、ソーラー発電によって自家発電することで、電力会社からの電気を買わないことも含めての、正味ゼロエネルギーで、無暖房で過ごせるような断熱性能の家という訳ではありません。『HEMS(ヘムズ)』と呼ばれるエネルギーマネジメントシステムで家の中で使うエネルギーをモニター画面で見える化するなど、エネルギー節約ができる家がZEHです。

昨年度は広島地域でも125万円の補助金が出て、写真のお宅も申請に間に合いましたが、今年度の募集を見ると補助金額が50万円も下がって75万円となっていました。太陽光発電のパネル価格が下がっていることや一定の普及が広がって工事の効率も高まっているだろうという判断なのでしょう。太陽光で発電する電気の買い取り金額も徐々に下がってきているので、補助金が得られたとしても、購入者の負担は決して小さくはありません。

また技術力があればどの会社でも出来るという訳でなく、事前にZEHビルダー登録した企業(地元の工務店含む)に限られます。技術力と意欲のある会社だけに高い省エネ技術を学んでもらい、ノウハウを早期に確立してもらいたいということのようです。

大手のハウスメーカーだけでなく、木造住宅を手掛けている地元工務店でも、ネットでZEHビルダーを探してもらえば、大手と同等以上の断熱性能の家を建築することが可能です。特に鉄骨プレハブに比べると、躯体の熱伝導(ヒートブリッヂ)が少ない分、木造住宅のほうがコストを抑えて高性能な省エネ住宅をつくることが可能でしょう。

どの会社がいいのか分からなければ、広島都市圏で新築住宅をZEH化したい場合、私にご相談下さい。画像の家は広島市佐伯区で建築中です♪

  
Posted by cms_hiroshima at 16:33Comments(0)TrackBack(0)只今工事中!

2017年05月26日

気密測定終わりました!

お客様立会いの気密測定
広島市西区で工事中のK様邸もいよいよ完成が近づいてきました。先週、半日のみの完成内覧会もさせていただき、施主立ち合いで気密測定も行いました。

測定は、窓を閉め切って測定器のファンを回し、室内の空気を勢いよく外に排出します。その時の室内と屋外との気圧差、そしてモーターにかかる負荷によって建物の隙間を計測します。まだエアコンなどもついていないので、屋内と屋外の気温差はほとんどなく、約28℃の条件で圧力差を変えながら5回通気量を計測しました。

総相当隙間面積:αAが104cm2、建物外皮の実質延べ床面積が182cm2でしたので、相当隙間面積C値は0.6cm2/m2という計算結果となりました。かなりいい数値だったので、施主のKさんご夫婦も安堵し、記念に計測記録をプリントアウトしてもらって持ち帰られました。

Kさんにはちょうど100組目のお客様の声も頂きました。
実際にはもっと数多くのご家族がサービスを利用され、喜ばれていますが、顔写真入りでのネット上の公開までご協力いただけたお客様が100組になったことは、私にとっても感無量です♪
http://www.cms-hiroshima.com/reason/reason-100.html  
Posted by cms_hiroshima at 18:17Comments(0)TrackBack(0)只今工事中!

2017年04月14日

ホームステージングで変わるインテリア

日本では間取りや外観を重視して、インテリアにはそれほど関心を示さないケースが多いですね。内装は床がフローリングで壁は白いビニールクロスということがほとんどです。一方、アメリカやヨーロッパの住宅を視察すると、外観はもちろんのこと、やはりインテリアも重要な個性表現になっています。

10年ほど前に視察した米国フロリダ州の分譲地で、建物は完成していながらまだ売出しをしていない物件と、購入を検討している来場者に見てもらうためのモデルホーム(ショールーム)のインテリアを見せてもらう機会がありました。アメリカでは、中古住宅も「ホームステージング」というインテリアの飾付けをし、購入希望者に魅力的に映るよう専門業者を雇うということが良く行われています。

同じ間取り、同じ設備でもどれほど印象が変わるか、下の画像を比較してもらえば一目瞭然ですね!
ホームステージング後
まずは、ショールームとして来場者に見てもらうモデルホームのインテリア。2階子供部屋のバスルームですが、トイレや洗面台も一緒です。両親が休むベッドルーム(主寝室)には、もっと豪華なバスルームがクロークと併設してあるのが普通です。
ホームステージング前
左右逆転していますが、同じ間取りでもホームステージングをしていない建物の部屋をみるといかがでしょうか?真っ白なインテリアですが、清潔感があっても病院のような感じさえします。このように比べて見なければ気づきませんが、どちらが魅力的で高く売れるか、私が言うまでもないでしょう。
  続きを読む
Posted by cms_hiroshima at 15:54Comments(0)TrackBack(0)業界よもやま話

2017年04月05日

悪徳リフォームの調査

私は現在、新築の戸建て住宅専門のサービスを行っており、既存住宅の調査(インスペクション)は行っていませんが、25年ほど前は住宅リフォームのFCチェーン本部で、加盟店の指導を行っていました。

当時も悪徳リフォームが多く、見積内容の不備や、屋根・外壁などの訪問販売による高額工事の被害、床下換気扇やプラ束設置など、不要な工事の押し付けなどが社会問題にもなっていました。そこで消費者に安心できる住宅リフォームのお店を増やし、しっかりと従業員教育を行って、施工や見積の標準化にも取り組みました。

今回、知人からの相談で、悪徳リフォームの工事内容の確認と業者立会いをしてきました。
アラミド繊維の小屋束補強
高齢の女性の一人暮らしの家で、外回りの塀の塗装と、サッシ周りのクリーニングなど、外部のメンテナンスだけ問合せしたのに、「無料点検です」といって、天井裏の様子を伺い「大変ですよ。小屋裏に雨漏りの跡がありカビが発生しています。おまけに梁が割れていて、補強も必要です!」と写真を撮って見せたそうです。

そして200万円以上もかけて、瓦にコーキングを施し、画像のように小屋束に『アラミド繊維』で3か所補強をしたのです。通常アラミド繊維は、コンクリートの橋脚の補強などに使われ、金物や構造用合板で追加補強が可能な木造で使われることは基本的にありません。

雨漏りの跡も、状況判断から”2階居室から小屋裏に入った暖気が、妻側の換気から流入する冷気と接した部分で結露が発生した”と考えられ、本当に雨漏りかどうかを確かめることなく、高額な工事を行っていました。

業者側も、こちらの状況判断や質問に返す言葉がなく、不要な工事を実施したことは認めました。しかしこれから工事代金の査定や返還など、業者との攻防が続きます。住宅リフォームでも、業者に依頼する前に相談するコンシェルジェが必要な時代ですね。今は『ホームインスペクター』という建物検査の専門家もいますので、是非「施工をしない専門家」に相談して欲しいですね!  
Posted by cms_hiroshima at 07:42Comments(0)TrackBack(0)欠陥住宅

2017年03月28日

広告費負担と会社経営

ニュース報道で「てるみくらぶ」という格安海外ツアーの会社の破たんで、海外に取り残された方々や、支払った旅行代金が戻ってこないという被害者が増えているようです。被害額は99億円で負債は151億円。中堅の旅行会社として通常の営業を行っていながら、これだけの負債を抱えてしまった原因は「広告費が掛かり過ぎた」ということです。

JTBやHISなどの大手はもっと広告費を使っているのでしょう。不特定多数のお客さんを相手に、選ぶ側も数社の選択肢がある価格競争になりやすいビジネスでは、人件費以上に広告費が会社経営に大きな負担を与えていることが分かります。

住宅展示場
住宅業界で考えてみるとどうでしょう。旅行会社のツアー広告どころではない広告出稿とチラシやDM発送を行っている会社が数多くありますね。その上、旅行会社にはない『総合展示場への出展』という、莫大なテナント料と豪華モデルハウスの建設費も会社が負担しています。さらに営業マンや設計担当者、施工管理の人など、旅行代理店の窓口担当とは比べ物にならない人件費負担があります。
  続きを読む
Posted by cms_hiroshima at 16:42Comments(0)TrackBack(0)時代を読む

2017年02月15日

窓の断熱性能

トリプルサッシ5年ほど前の住宅のサッシは、北海道を除いてほとんどアルミサッシが使われていました。冬の結露がひどいため、まずは「アングル」と呼ばれる窓枠部分に接する部分だけ樹脂が使われ、割高になるものの、室内側が樹脂のサッシも登場してきました。『シャノン』など一部の専業メーカーを除いて、西日本でオール樹脂サッシが使われ始めたのはまだ2〜3年でしょう。

ガラスも「ペアガラス」が一般的で、少し高いものになると「アルゴンガス入り」や「Low−eガラス」といった紫外線をカットするフィルム入りで熱線のカットや断熱性能を高めるガラスが普及しました。

現在当社サービスで工事中の現場では、さらに断熱性能の高い「トリプルガラス」を採用しました。スペーサーと呼ばれるガラス同士の間隔を確保する部材も、以前だったらアルミでしたが、この部材も樹脂となり、窓のコーナーが結露することもほぼなくなりました。

もちろん、サッシ枠は内側だけでなく外部も樹脂製です。
今のサッシはそれぞれの窓に、断熱性能の細かな表示がされています。北西の部屋と南東の部屋では、日射取得や日射遮蔽など、季節や方角によってもガラスの性能を変えていることが分かります。
  続きを読む
Posted by cms_hiroshima at 11:56Comments(0)TrackBack(0)只今工事中!

2017年02月02日

天井断熱と屋根断熱

断熱材にくるまれた棟札完成した建物では施主でも見ることがない断熱材ですが、壁以上に重要な断熱箇所は小屋裏です。これまでは「天井断熱」として、天井裏にグラスウールやロックウールなど、繊維系の断熱材を敷き詰めることが多かったのですが、天井吊り木などがあり、布団に隙間が生じるのと同様、どうしても断熱材を置くだけでは、天井裏に熱が逃げたり、夏の暑さが天井裏に伝わり、寝苦しい夜を過ごすといった形になっていました。

今回の現場では、天井裏ではなく屋根の下に現場発泡ウレタンを厚めに吹き付けました。一般的な天井断熱であれば、小屋裏空間は「外部と同じ環境」になり、冬は寒く、夏は蒸し風呂のようになってしまいます。しかし屋根断熱であれば、小屋裏空間が2階の部屋と外気温の緩衝地帯となって、暑さや寒さを和らげることが可能です。特にウレタン吹付は断熱性能だけでなく、気密性も高くなります。

注意しなければならないのは、屋根下地と断熱材の間が結露しないような対策を打つことと、天井断熱では断熱材が不要な妻側の「破風」の三角の部分の断熱材を忘れないことです。前者は軒先から垂木間に「通気層」を設けて、棟換気から空気が抜けるようにします。

しっかりと断熱施工をすると、現場で働いている大工さんだけでなく、小屋裏の棟束に取り付けられたお多福さんと棟札も、快適な空間となります。お顔を見ると喜んでいただいたようですね♪  
Posted by cms_hiroshima at 17:53Comments(0)TrackBack(0)只今工事中!

2017年01月19日

火災に強い家づくり

省令準耐火のコンセントボックス昨年末、新潟県糸魚川市で発生した大火災は、古い木造密集地での火災の危険性を再確認する大災害になりました。つい先日、22年目の黙とうを捧げた「阪神淡路大震災」でも、地震による圧死だけでなく、その後に発生した火災によって多くの命が失われました。

糸魚川の火災は、駅前の商店街で『準防火地域』という耐火性能の高い住宅が求められていたようです。しかし鉄筋コンクリートの建物でさえ、窓ガラスから入ってきた猛火で室内は延焼、強風にあおられて次々と類焼していきました。しかし奇跡的に燃えることなく、焼け野原にたった1軒だけ残った住宅は、特別に耐火仕様で造った木造住宅だったのです。

画像は、現在工事中の現場のコンセントボックス。省令準耐火仕様として鋼製(通常はプラスチック)で、仮に火が侵入しても壁の中を走らないよう耐火パテで延焼を防止しています。壁の下地を石膏ボードで防火としていても、コンセントやスイッチが溶けて壁内部を火が上昇すると、火に勢いがついてしまいます。今では、そのまま天井に火が抜けていかないよう『ファイヤーストップ』という材料で火の回りを抑え込みますが、昔の建物は火災も、床下からの冷たい風も、壁内部を通り抜けていました。

ちなみに画像の左側に見える「筋交い」金物は、熊本地震のような大きな揺れがあった時も、ダイレクトにビス(ねじ)に力が掛かるのではなく、少し歪んで緩衝することで揺れの力を分散させる筋交いプレートです。
  続きを読む
Posted by cms_hiroshima at 13:50Comments(0)TrackBack(0)只今工事中!

2017年01月15日

コミュニティ型賃貸住宅の見学会参加

テラスコート牛田旭今年最大の大寒波が到来した1月第2週の週末、知人がオーナーとなって建築したコミュニティ型賃貸住宅『テラスコート牛田旭』のオープンハウスに行ってきました。親族4世帯が住む山裾の広い敷地で雑木林になっていた法面を、将来の相続の対策も含めて10年前から計画、様々な難しい課題をクリアして、ようやく完成にこぎつけたということです。

良くあるアパートと違い、上下階に他人が住まない『メゾネット形式』の連棟住宅で、欧米では一般的なセミデタッチドと呼ばれるテラスハウスです。2LDKおよび3LDKで二階建て三層(ガレージおよび玄関のみの階あり)の建物ですが、オーナーがコミュニティを重視してつくった意欲的なプロジェクトで、私が行った時も地元TVの取材が入っていました。

雪の原爆ドーム急傾斜地でもあり、進入路が狭いため、広島市の開発許可を得るのも、宅地造成も大変な苦労があったとお聞きしましたが、良質な賃貸住宅が少ない中、戸建て感覚で近隣住民とのコミュニティを重視したこのような住宅は、人口減少や空き家増加などの社会問題に対して、ひとつの解決策を提供できると感じました。

夜は、別の知人の会社創立20周年の記念パーティ参加のため、広島国際会議場に行ってきました。雪化粧してイルミネーションで浮かび上がる原爆ドームは、長く広島に住む私にとっても珍しい光景でした。さすがにこの寒さ、観光客はおろかほとんど歩く人もいない平和記念公園でしたが、参加したパーティもオープンハウスも、人のつながりを感じさせる心の温かさが伝わってくるイベントでした。  
Posted by cms_hiroshima at 11:19Comments(0)TrackBack(0)街並み・住宅地

2016年12月17日

広島市西区で棟上げ!

建前スタート一気に寒さが厳しくなった12月中旬、広島市西区で棟上げです。前日までに土台敷きや床合板張りまで済ませ、当日朝8時から一気に柱をセッティングしていきます。

この日の朝は現場に来る途中の道路脇にあった外気温表示で−1℃の電光掲示が目に入り、日当たりのいい現地に行っても5℃を下回る気温でした。今回は、デジタル温湿度計も画像の隅に写して、棟上げ日の時系列をご紹介したいと思います。

棟上げの日は、数日前から天気予報を確認し、1日で一気に屋根下地と雨仕舞まで終わらせます。だから大工さんたちも応援部隊を集め8人くらいで手分けして作業します。梁や桁はクレーンで吊り、スタート1時間くらいで1階の柱は梁や桁で繋がれます。

1時間半後(9時25分)画像はスタートから約1時間半後、午前9時半前にはほぼ1階の主要な梁・桁は組みあがり、2階床の大引きなど床下地やボルト締めなど、グラつかないよう手分けして作業が進みます。

作業用のスチール階段も用意され、足場を使わなくても上がり降りが出来るよう、最近の現場は作業性・安全性も高くなってきました。
  続きを読む
Posted by cms_hiroshima at 17:21Comments(0)TrackBack(0)只今工事中!

2016年11月22日

平屋建築中!

平屋の基礎都市部では利便性の高い土地はすでに家が立ち並び、土地探しから家づくりをする人たちにとっては『椅子取りゲーム』のように、残りの椅子が少ない状態が続いています。ということは競争は厳しく、なかなか手頃な価格で日当たりや風通しのいい住宅地を取得するのは容易ではありません。

そのような地域は地価が高止まりし、一次取得(初めての住宅取得)では建築費も考えなければならないため、土地が小さくなりがちで三階建ての住宅も珍しくありません。1階がガレージと玄関ホールや収納、2階にLDKや洗面浴室などを設けて、3階に寝室や子供部屋といった間取りです。

一方、建替えの場合、既存の敷地は広いものの、住む人は子供たちが独立し、日常的には1〜2人だけが住むというご相談も増えてきました。親の世代が建てた家なので、住宅ローンもなく、ある程度の蓄えがあって土地取得費が掛からないケースです。そのようなケースでは、平屋建築をご提案することが多いのですが、現実問題として建築費が割高であることと、洗濯物を干すスペースが必ずと言っていいほど課題となります。
  続きを読む
Posted by cms_hiroshima at 12:03Comments(0)TrackBack(0)只今工事中!