今日、たまたま立ち寄ったコンビニエンスストアで、住宅の本に目がとまりました。リクルートが出している『住宅情報』といった情報誌ではなく、懐かしく見覚えのある建物の写真が、その表紙に映っていました。
本の名前は、
『サツキとメイの家のつくり方』
タイトルではピンとこなかったので、本を手にとって見ました。
(もう気づいている人はいるでしょう・・・)
愛・地球博(名古屋)の会場に建っている建物だそうです。
実は・・・今日始めて知りました。(^_^;)
宮崎駿監督が手掛けた人気アニメ
『となりのトトロ』で、主人公の子供たちが引っ越してくる、昭和初期の建物です。昔ながらの和風の平屋に、赤い屋根の洋館がくっついている当時ではハイカラな建物です。
私はこのアニメをわが家の子供たちと何度も見ましたが、私はこの家に大変懐かしさと思い入れを感じたのです。
「まっくろくろすけ」
の出るこの古〜い建物が・・・
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実は、私が生まれ、現在でも両親が住んでいる家が、私が子供の頃このおうちにそっくりだったのです。
ただし、洋館のついていない、和風の平屋だけですけどねっ!
台所にあったかまどや、そこからとなり部屋にある五右衛門風呂を子供たちが沸かしていた昭和三十年代のわが家・・・
ちょうど鏡に写して反転すれば当時を思い出すような住まいに、宮崎アニメの真髄に触れたような気がしたものです。
それを、
『愛・地球博』の会場で、
「セット」ではなく、当時の工法、材料で、実際に住むことが出来る家を建てようというプロジェクトの全記録が、コンビニエンスストアのブックスタンドに置いてあったのです。
私の実家は、築百年を超え、いまだに現役で両親が住んでいます。当時は太い梁を使い、十分乾燥した地元の材をきちんと木組みをして建てています。だから、この百年間の超大型台風や、震災にも耐え、
日本の住宅の寿命が26年
といわれる時代でも、その姿を残しているのです。
今回のプロジェクトは、今の住宅では忘れ去られてしまった、そのときの建築方法や材料の加工、入手可能な建材などを入念に調べ、家づくりの職人たちが『となりのトトロ』の家を建てていくのです。
大工さん、瓦職人、左官屋さん、それぞれ二十代から三十代の若い職人たちが中心となって、この家づくりを進めていくドキュメント。
設計図書も平面図だけでなく、矩形図や展開図(室内の立面図)や伏せ図まで掲載され、プロでも欲しくなる一冊に仕上がっていました。
もちろん私もすぐに買いました! (^o^)丿
私の実家では、父親が石工の職人で、徒弟制度の最後くらいの世代だったので、私が幼少の頃は石工の弟子が住み込みで働いていました。
そこにある
『自然素材を加工』し、自然の脅威に備えていく職人たちの経験と技術、それが日本の風景をつくってきたのです。
今日、偶然見つけた『サツキとメイの家のつくり方』(スタジオジブリ責任編集/ぴあ株式会社発行)は、そんな昔の記憶を呼び覚ましました。
現実に戻されたのは、こんな伝統工法で建てられた木製建具のすきまだらけの住宅でも
『24時間換気システム』を取り付けなければ確認申請がおりず、一部仕様変更したということです・・・(-_-;)
無垢の木を木組みして、壁は小舞下地の土壁(しっくい仕上げ)でホルムアルデヒドを含んだ材料を使っていないこの家でも、建築基準法の壁は超えられなかったようです。(>_<)
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