無事日本に帰国しましたが、最終日に視察したフライブルク市の住宅地『ヴォーバン』をご紹介しないわけにはいかないので、報告しておきますね。
この日もフライブルク在住の環境ジャーナリスト、村上敦さんの案内でホテルのあるフライブルク駅から路面電車に乗り、少し郊外型の『ヴォーバン住宅地』に向かいました。
こちらは既に住宅地だった38haの郊外の街を1997年から開発を行い、見事に環境共生型の団地が出来上がっていました。
広島で走っているものとほぼ同じ低床の路面電車が開通したのが2006年。元々生えていた樹齢100年を超える菩提樹を残しながら、4〜5階建ての集合住宅を何十棟も建てています。
写真のように路面電車の軌道部分にも芝生を植え、地下に雨水を貯水することで、ヒートアイランド現象を抑え、また継ぎ目のない線路によって、ガタンゴトンという音もない静かな電車が緑の中を走っていく景観は、比較的緑の多い広島でも見られない光景です。
街全体の7割が建設コストを抑えるために「コーポラティブ方式」(住民が共同で組合をつくり、ゼネコンやマンションディベロッパーを通さずに直接設計者や施工者に発注する方法)で建てられたそうで、集合住宅のひとつを見学させていただきました。
この建物を設計したドイツ人建築家の案内です。
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