2012年03月10日

災害に強い街づくり

荻の浦ガーデンサバーブ明日で東日本大震災から1年が経ちます。テレビの報道でも、震災関連のニュースが連日放送されています。先日見たNHKのニュースで『津波避難ビル』の設計指針について解説されていました。三陸海岸では、鉄筋コンクリートの建物でも津波で倒壊(横倒しでひっくり返った)したビルが少なくなく、15mを超える大津波ではRC造でも「浮力」と「津波の衝撃(圧力)」で倒されてしまい、大津波に耐えられるような避難ビルを建てようということのようです。

具体的には、浮力で建物が引き抜かれないように、杭打ちの本数を増やすとか、壁の厚みを増したり、高さを8階建て以上にしなさいなど・・・。

しかし、自然の驚異的な力に対して「強度で対抗する」という設計指針が本当に安心で経済合理性があるのでしょうか?先週もアメリカで竜巻が発生して多くの死者が出たようですが、アメリカの映画を見ると竜巻が発生すると地下に逃げ込んで、猛威が通り過ぎるのを静かに待ちます。

写真は、福岡県糸島市で計画中のリースホールドによる街づくり。災害対策とは関係ありませんが、土地の高低差を解消するために地下工作物(つまり地下室)をつくり、宅地造成の代わりとしています。
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Posted by cms_hiroshima at 09:38Comments(0)TrackBack(0)