2007年06月07日

えっ!どうしてこんなに涼しいの?!

ダイニングカウンター上の温湿度計メルマガの発行も1ヶ月近く出来ず、ブログも放置状態です。時間を調整して書こうと思っても、次々と相談や現場対応などが押し寄せ、皆さんにお知らせしたい情報も公開できずにいるので、申し訳なく思っています。

今、コミュニティサイト『住まいるドット・ネット』というSNSも準備中で、私のサービスを利用されてすでに家を建てられた方を中心に、試験運用中のサイトにご招待しています。

ブログよりも双方向性が高いので、本気で家を建てようとしている人たちには有益な情報が溢れるサイトになるでしょう。

さて、今日のタイトルは、今年4月から入社した弊社の新人スタッフ(とはいっても、私とは十年来の仕事関係の知人)の田中さんが、数日前に工事中の現場に行って発した言葉です。

彼女は、住宅リフォームの営業から、造船のCAD設計、雑誌のライターなど、さまざまな経験を持った、スーパーウーマンで、ちょっとのことでは驚きませんが、今回の現場は違ったようです。

写真は電波時計付きの温湿度計なので、日時や温度・湿度がよく分かると思いますが、移動中の車内は40度近くなるような暑さの中、完成間近の現場で計測した写真です。

日当たりのいいリビングで、工事中なのでエアコンなどはありません。「今日は暑いねぇ・・・」といいながら室内に入ると、ヒンヤリしているように感じます。車の中に置いていた温湿度計を取りに行き、しばらく置いておくと26度を切ってきました。湿度が40%台なので、やはり涼しく感じます。

念のため家の中に入る前にも温湿度計を撮影していましたので、比較してみて下さい。



車内で温められた温湿度計リビングに置かれた蓄熱暖房機車の中は、エアコンをガンガンに入れていたため、異様に湿度が低く、温度は39度もある状態でした。まずはその証拠写真をカシャリ!

一部建具の取り付け位置が違っていたということで、工務店の社長と大工さんが直しているところなどをチェックし、高基礎になっている床下や2階などの仕上げを確認するうちに、ダイニングカウンターに置いた温湿度計の表示はドンドン変わっていきます。

田中さんは、興味津津で吹き抜け部分の階段をあがり、2階ホールにつくとまた驚きの声です。広島弁で「どっしたん!この家は・・・。吹き抜けは暑くてムッとしてもおかしくないのに、全然涼しいじゃない!」

十数年前に住友林業の「桧キャンペーン」に釣られ、エスバイエルのセンスのいいデザインを、無理やり住友林業に作らせたという「営業マン泣かせ」の田中さんが描いていた住宅性能とはかなり違ったようです。

その秘密はセルロースファイバーの断熱材と、タイベックシルバーという遮熱シートを併用した断熱性能であることは間違いありません。

南西角で日射がガンガンに当たっていた2階の寝室も、全く暑くありません。唯一、ドアを閉めていた東側の子供室だけが暖かくなっていました。

ドアを開け放しておくと、家じゅうの温度差がほとんどないということが体験できたのです。

高基礎収納と床下の調湿炭まだまだあるこの家の秘密のひとつが、高基礎の床下です。写真は工務店社長が床下に潜り、調湿炭を箱から出しているところです。

基礎部分は夏は温度が低く、相対湿度が高くなります。だから今回のような「基礎断熱」の採用によって外部との通気がされないと、除湿器を入れるなどの「湿気対策」が必要となってきます。でなければ、カビ臭さが室内に上がってくるケースもあります。

そこで、こちらのお宅では、床下に調湿炭を置くとともに、床下用の換気システムを設置しました。床下がとてもいい環境になり、写真の通り収納庫としてもかなりの容量が確保できました。

今月末にお引渡しなので、見学会でも行い体験していただきたいくらいですが、残念ながらブログ上だけでのご紹介です。今日は、別の現場でニュージーランドから輸入された屋根材の施工も行いました。明日はそちらをご紹介できるといいなと思います。

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