2017年02月15日

窓の断熱性能

トリプルサッシ5年ほど前の住宅のサッシは、北海道を除いてほとんどアルミサッシが使われていました。冬の結露がひどいため、まずは「アングル」と呼ばれる窓枠部分に接する部分だけ樹脂が使われ、割高になるものの、室内側が樹脂のサッシも登場してきました。『シャノン』など一部の専業メーカーを除いて、西日本でオール樹脂サッシが使われ始めたのはまだ2〜3年でしょう。

ガラスも「ペアガラス」が一般的で、少し高いものになると「アルゴンガス入り」や「Low−eガラス」といった紫外線をカットするフィルム入りで熱線のカットや断熱性能を高めるガラスが普及しました。

現在当社サービスで工事中の現場では、さらに断熱性能の高い「トリプルガラス」を採用しました。スペーサーと呼ばれるガラス同士の間隔を確保する部材も、以前だったらアルミでしたが、この部材も樹脂となり、窓のコーナーが結露することもほぼなくなりました。

もちろん、サッシ枠は内側だけでなく外部も樹脂製です。
今のサッシはそれぞれの窓に、断熱性能の細かな表示がされています。北西の部屋と南東の部屋では、日射取得や日射遮蔽など、季節や方角によってもガラスの性能を変えていることが分かります。
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2017年02月02日

天井断熱と屋根断熱

断熱材にくるまれた棟札完成した建物では施主でも見ることがない断熱材ですが、壁以上に重要な断熱箇所は小屋裏です。これまでは「天井断熱」として、天井裏にグラスウールやロックウールなど、繊維系の断熱材を敷き詰めることが多かったのですが、天井吊り木などがあり、布団に隙間が生じるのと同様、どうしても断熱材を置くだけでは、天井裏に熱が逃げたり、夏の暑さが天井裏に伝わり、寝苦しい夜を過ごすといった形になっていました。

今回の現場では、天井裏ではなく屋根の下に現場発泡ウレタンを厚めに吹き付けました。一般的な天井断熱であれば、小屋裏空間は「外部と同じ環境」になり、冬は寒く、夏は蒸し風呂のようになってしまいます。しかし屋根断熱であれば、小屋裏空間が2階の部屋と外気温の緩衝地帯となって、暑さや寒さを和らげることが可能です。特にウレタン吹付は断熱性能だけでなく、気密性も高くなります。

注意しなければならないのは、屋根下地と断熱材の間が結露しないような対策を打つことと、天井断熱では断熱材が不要な妻側の「破風」の三角の部分の断熱材を忘れないことです。前者は軒先から垂木間に「通気層」を設けて、棟換気から空気が抜けるようにします。

しっかりと断熱施工をすると、現場で働いている大工さんだけでなく、小屋裏の棟束に取り付けられたお多福さんと棟札も、快適な空間となります。お顔を見ると喜んでいただいたようですね♪  
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2017年01月19日

火災に強い家づくり

省令準耐火のコンセントボックス昨年末、新潟県糸魚川市で発生した大火災は、古い木造密集地での火災の危険性を再確認する大災害になりました。つい先日、22年目の黙とうを捧げた「阪神淡路大震災」でも、地震による圧死だけでなく、その後に発生した火災によって多くの命が失われました。

糸魚川の火災は、駅前の商店街で『準防火地域』という耐火性能の高い住宅が求められていたようです。しかし鉄筋コンクリートの建物でさえ、窓ガラスから入ってきた猛火で室内は延焼、強風にあおられて次々と類焼していきました。しかし奇跡的に燃えることなく、焼け野原にたった1軒だけ残った住宅は、特別に耐火仕様で造った木造住宅だったのです。

画像は、現在工事中の現場のコンセントボックス。省令準耐火仕様として鋼製(通常はプラスチック)で、仮に火が侵入しても壁の中を走らないよう耐火パテで延焼を防止しています。壁の下地を石膏ボードで防火としていても、コンセントやスイッチが溶けて壁内部を火が上昇すると、火に勢いがついてしまいます。今では、そのまま天井に火が抜けていかないよう『ファイヤーストップ』という材料で火の回りを抑え込みますが、昔の建物は火災も、床下からの冷たい風も、壁内部を通り抜けていました。

ちなみに画像の左側に見える「筋交い」金物は、熊本地震のような大きな揺れがあった時も、ダイレクトにビス(ねじ)に力が掛かるのではなく、少し歪んで緩衝することで揺れの力を分散させる筋交いプレートです。
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2016年12月17日

広島市西区で棟上げ!

建前スタート一気に寒さが厳しくなった12月中旬、広島市西区で棟上げです。前日までに土台敷きや床合板張りまで済ませ、当日朝8時から一気に柱をセッティングしていきます。

この日の朝は現場に来る途中の道路脇にあった外気温表示で−1℃の電光掲示が目に入り、日当たりのいい現地に行っても5℃を下回る気温でした。今回は、デジタル温湿度計も画像の隅に写して、棟上げ日の時系列をご紹介したいと思います。

棟上げの日は、数日前から天気予報を確認し、1日で一気に屋根下地と雨仕舞まで終わらせます。だから大工さんたちも応援部隊を集め8人くらいで手分けして作業します。梁や桁はクレーンで吊り、スタート1時間くらいで1階の柱は梁や桁で繋がれます。

1時間半後(9時25分)画像はスタートから約1時間半後、午前9時半前にはほぼ1階の主要な梁・桁は組みあがり、2階床の大引きなど床下地やボルト締めなど、グラつかないよう手分けして作業が進みます。

作業用のスチール階段も用意され、足場を使わなくても上がり降りが出来るよう、最近の現場は作業性・安全性も高くなってきました。
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Posted by cms_hiroshima at 17:21Comments(0)TrackBack(0)

2016年11月22日

平屋建築中!

平屋の基礎都市部では利便性の高い土地はすでに家が立ち並び、土地探しから家づくりをする人たちにとっては『椅子取りゲーム』のように、残りの椅子が少ない状態が続いています。ということは競争は厳しく、なかなか手頃な価格で日当たりや風通しのいい住宅地を取得するのは容易ではありません。

そのような地域は地価が高止まりし、一次取得(初めての住宅取得)では建築費も考えなければならないため、土地が小さくなりがちで三階建ての住宅も珍しくありません。1階がガレージと玄関ホールや収納、2階にLDKや洗面浴室などを設けて、3階に寝室や子供部屋といった間取りです。

一方、建替えの場合、既存の敷地は広いものの、住む人は子供たちが独立し、日常的には1〜2人だけが住むというご相談も増えてきました。親の世代が建てた家なので、住宅ローンもなく、ある程度の蓄えがあって土地取得費が掛からないケースです。そのようなケースでは、平屋建築をご提案することが多いのですが、現実問題として建築費が割高であることと、洗濯物を干すスペースが必ずと言っていいほど課題となります。
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Posted by cms_hiroshima at 12:03Comments(0)TrackBack(0)