
画像は『奇跡の一本松』でも有名になり、市長もたびたびテレビ出演をしている陸前高田市の仮設庁舎。高台にプレハブの市役所がありました。
林業の町、住田町とは異なり、こちらの仮設住宅・仮設店舗は、平時にハウスメーカーと交わした災害時の仮設住宅の設営契約に基づいて、鉄骨プレハブの建物が数か所に分かれて設営されていました。要するに、一定程度のプレハブ住宅の在庫をストックさせておく代わりに、災害時は地元の建設会社を使わず、大手プレハブメーカーに発注することが決められている契約です。
ちなみに、市役所の屋外トイレはバイオで分解するエコロジーな仮設トイレが駐車場に並んでいて、においに配慮していることも伺えました。


この建設会社が建てたアパートの被災の状況や修復の様子も時系列で見せていただきましたが、多くの木造家屋で、地震や津波で損傷を受けたことは間違いないものの、大船渡の港湾の貯木場にあった丸太による激突が、外壁やサッシなどを突き破り、大きなダメージを残したということも聞きました。
視察参加者の中で、岐阜から参加していた元住宅会社の経営者も「伊勢湾台風でも、貯木場の木材が凶器になった。その教訓が生かされていれば・・・」と発言していたのが印象的でした。
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