2014年06月28日

入居1年後の住み心地伺いました!

二世帯住宅の玄関前で記念撮影ジメジメとする梅雨もそろそろ終わりそうですが、去年5月にお引渡しして1年経ったお客様の自宅に住み心地を伺いに訪ねてきました。広島市内中心部で『防火地域』という規制が厳しいエリアで、二世帯住宅の建て替え相談を受けて紆余曲折、一時は建て替えをあきらめかけていましたが、快適な二世帯住宅を手に入れられたIさんご家族です。

当初、上下分離で玄関も分けた完全二世帯住宅を計画され、それぞれが20坪以上のスペースが必要ということでプランを作成しました。3社の工務店から見積を出してもらったら、完全に予算オーバー。防火地域なので、基本的に木造住宅建設のハードルが極めて高く、事実上鉄筋コンクリート造が不可避でした。

建物外観各社の見積は、RC造ではコストが膨れ上がるため、東京などの大都市でわずかに実績がある『防火地域の木造住宅』の仕様に沿って、厚さ15mmの強化石膏ボードの二重張りなど、非常に高価になりしかも室内が狭くなる「木造耐火建築物」を提案しましたが、それでも予算オーバーは否めませんでした。見積を提出した3社にもコストダウンのアイディアを求めましたが、床面積を縮めるか、2棟に分けて木造の準耐火建築物にするといったこと以上に、金額差を埋める良案がなく、当社も木造で耐火の基準が多少緩くなる100m2未満のプランを作成し、様々検討をしました。

その中で「収納不足が解決できれば、部屋の狭さはある程度妥協できる」ということになり、基礎を深くして『半地下空間』を利用することと、屋根を「片流れ」にして、2階に固定階段で登れる『ロフト空間』を確保することで、二世帯双方が収納不足を解決できる案を提示し、そのような施工実績のあるカオル建設が選ばれました。
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Posted by cms_hiroshima at 14:57Comments(0)TrackBack(0)

2014年06月26日

完成見学会告知のニュースレター発行!

ニュースレター当社のホームページでは、完成見学会のイベント告知や、ニュースレターをPDF化してダウンロードしてもらうといった『日頃の活動が分かる』ページをほとんど用意していません。今年になって完成見学会も3度目となりますが、久しぶりにブログで告知してみることにしました。

とはいえ、実際には新聞折り込みや会場周辺の団地にポスティングするといった、不特定多数に対する告知は一切せず、個人が特定できる方のみ直接郵送で画像のニュースレターをお送りしています。

広い範囲でチラシを配布し、当社のPRや多くの方に事例を見ていただくことよりも、優先すべきは施主のプライバシーであり、例えご近所であっても、誰だか特定できない方が施主の知らない間に、間取りや建物の性能などを知っているということになると、ご近所だからこそ入居後にいろいろな気遣いが必要になることも考えられます。

お引渡し直前に、見学会開催をご了承いただける方は、自分たちも入居前のお宅の見学をして参考にされたご夫婦で、弊社サービスの利用を検討している「限定された」方であれば、喜んで公開して頂けます。それだけに、私たちはその行為に甘えることなく、様々な配慮は欠かせませんね。

今週末、明後日の見学会、もしご興味がある方がいらっしゃれば以下の問合せフォームにて資料請求ください。詳しくご説明したニュースレターをお送りいたします。
http://cms-hiroshima.com/request/index.html  
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2014年06月21日

お引渡し終わりました!

完成模型お引渡し本日は午前中、入札を終えたお客様と1社の工務店面談に同行し、午後からお引渡しに立ち会ってきました。

こちらのお客さんは消費税増税前に契約を終え、昨年9月に地鎮祭を終えていたものの、補助金が得られる『長期優良住宅』にしたところ、構造計算から申請受理まで想像以上に時間を要し、そのタイムラグによって現場の段取りまでずれていって、当初4月の新学期には新居から通学するはずが、6月にずれ込んでしまいました。

でも納得できるまで時間をかけて悩み、着工後もインテリアや照明など、気に入るものをネットで調達するなど、満足度の高い家が出来たので、ご夫婦も納得です。無事プレゼントとして用意した『完成模型』もお渡しすることが出来ました。

姿の見えない子供たちは、2階で大騒ぎです。
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Posted by cms_hiroshima at 17:31Comments(0)TrackBack(0)

2014年06月16日

施主検査終わりました!

アティック空間安佐南区で建築中のNさんの家も今週末のお引渡しとなり、昨日施主立会いの下社内検査を行いました。画像は「収納がたくさん欲しい!」とロフトを熱望されてプランした『アティック(=屋根裏部屋)空間』です。通常のロフトは「勾配天井」を利用して、子供部屋の上部に中二階のように立体的につくられます。しかしハシゴで上り下りしなければならず、大人でも怖かったり、布団などを持ってあがるのも足元が不安定なので意外に大変です。

結局、最初は子供たちが喜んで使っているものの、物置空間になって、電車の荷物棚のような状態になることも少なくありません。それでも使用頻度の低いものを収納するには有益な空間です。

今回のお客様は「固定階段で安全に上がれる」ということが第一希望でしたので、閉じた「屋根裏部屋」として計画しました。天井高が1.4m以下であれば3階建てにならず、趣味の部屋としても利用できます。ここでは明るさと換気も考えて、解放できる窓を高い位置に2ヶ所設けました。ここから見る近隣の景色がなかなかいい感じです。
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2014年06月13日

ドイツのエネルギーヴァンデ(大変革)を学ぶ

ドイツの市民エネルギー企業経営者のミュラーさん昨日の夕方、山口市の『山口情報芸術センター』で開催された表題の講演会に参加してきました。講師は南ドイツで市民の出資を中心に、農村部で『再生可能エネルギー』ビジネスを展開している「ソーラーコンプレックス社」取締役のベネ・ミュラーさんです。

再生可能エネルギーと聞けば、「脱原発」や「環境問題」とリンクするように日本では考えがちですが、それ以上に人口減や経済の停滞、高齢化が進む、地方の農村部や林業の村などを、衰退から救い出し、持続可能な地域社会をつくる大きな「社会変革」だということを学ばせてもらいました。

今日本でも「メガソーラー」など、耕作放棄地や埋立地、売れ残った工業団地などで、太陽光発電を中心とした『再生可能エネルギービジネス』が盛んになっています。化石燃料に頼らないとか、CO2削減、原発再稼働に反対といった理由もあって歓迎されていますが、その多くが地元は「土地を貸すだけ」で、設備の設置工事や所有もほとんど大手企業や県外企業です。

ドイツと日本の最も大きな違いは、再生可能エネルギーへの投資と所有は、地元市民を中心として出来るだけ地域の人たちが参加して、その収益や配当も地域経済を循環するということです。これまで地域の外に出て行っていた「エネルギー購入代金」を、自らの地域でほとんど無料で無尽蔵に得られる『再生可能エネルギー』に代替し、地元が出資した企業が建設や設置も行うことで、その収益や配当も地元に還流させようということです。

電気に関しては、固定買取制度によって、近くの電力需要の高い大消費地に販売、発電時に発生する排熱を利用して、給湯や暖房など高効率に自然エネルギーやバイオマスエネルギーを利用しようということです。従来外から買うしかなかった電気や灯油、ガソリンは、疲弊した農村部ほどその費用負担は大きく、逆に都市よりも豊富な自然や利用できる土地が、再生可能エネルギービジネスの「有望な経営資源」としてドイツではクローズアップされているのです。

つまり、農業や林業など、キツイ労働の対価として得られていた収入と比較して、年齢や体力に関係なく、農業ほど自然に影響されずに、継続的な収益や配当が見込まれ、永続できるビジネスが『再生可能エネルギー』だということです。
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Posted by cms_hiroshima at 16:36Comments(0)TrackBack(0)