2015年04月21日

本を読んで工務店選びは可能か?

そうか、こうやって木の家を建てるのか。今回は住宅取得に関連する他の方が書いた書籍を紹介してみます。MUJIの家やSE構法など、木造住宅を手掛ける工務店グループを率いている会社の社長が書いた本です。

本の帯に『「木」と「木の家」と「工務店」を知り尽くす著者が裏の裏の裏事情まで明かす』と紹介されていました。

海外旅行必携の『地球の歩き方』と同じく、その地に旅行に行ったことのない人にとっては、現地で体験した人しか分からない情報が掲載されていれば「この本は知りたいことが詳しく書かれている!」となるのでしょう。しかし実際に海外旅行をすると、ガイドマップに書かれているだけの知識で対応できないこと、どうしたらいいか分からないことが次から次へと襲ってきます。

そもそも国際空港での出国手続きから戸惑い、飛行機に乗ってキャビンアテンダントが英語で話しかけてきて、どう返したらいいのかなど・・・。初めての海外旅行は、本だけでとても対処できるものではありません。
家づくりも同様で、いかに業界事情に詳しい人が、裏事情まで紹介し「こんな工務店さんだったら安心ですよ!」と工務店選びのポイントを詳しく書きだしていたとしても、ほとんどが初めての経験で、本に書いてある通りの理想の企業が現れ、何もトラブルや不安もなくスムーズに進むことはまずありません。

かえって体験したことがないのに、事前に知恵だけつけて、疑いの目を持って”取捨選択をするための厳しい質問”を投げ掛けると、評判が高くいい仕事をする忙しい会社ほど、お客さんを選ぶから、いい工務店に出会えないというジレンマに陥ります。

だから、実際に工務店選びの本を書く人は、少なくとも自分が対応できる範囲で、直接「業者選びのナビゲート」をし、「お引渡しまで寄り添うこと」で、初めて自分が書いたことについて責任を持つことが可能です。

本に書かれていることが実現可能だとしても、実際に自分たちが負担できる範囲を超えるお金が必要であれば本末転倒。だから私は「理想を書く」よりも、相談者ひとりひとりが「自分で意思決定できる状態」をつくってあげること、判断するための「複数の選択肢を提供すること」が大切だと考えています。

決して、プロの知恵を知識として提供するだけでは、いい家を適正価格で入手することは困難です。ちなみに私も本を書いているので、参考にご紹介しておきますね!
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4889692347/cmshiroshima-22/  

Posted by cms_hiroshima at 11:55Comments(0)TrackBack(0)

2015年04月11日

変更プラン送ります!

修正プラン先日初回のプランを提示し、再度ご要望をお聞きしたご家族の修正案が2邸出来ました。二度目のプラン提示ということもあり、今回は郵送で送ります。

通常の住宅会社、工務店、設計事務所では出来上がったプランを郵送するということは考えられないことでしょう。営業的なことを考えれば、お客さんに直接会える機会でもあり、自社のプランを説明し、お客さんの反応を見ることで次の商談ステップを組み立てることも可能です。

しかし当社では、相談者には『自分たちのペースで、提案者側に影響されることなく客観的に判断する材料を提供する』という基本原則にのっとり、相手がすぐに時間が割けない場合などは、プランを郵送やダウンロードしてもらうことも少なくありません。お会いすることで、情が移ったり、感情に訴えかけるといった「営業系住宅会社」がするような手段はできる限り排除し、相手の時間もこちらの時間もそれぞれフリーにしておいて、求めに応じて必要な時間を割くということにしています。

それは当社のサービスが、このプランを作成する段階では全く「無料」であり、何らお金の負担を約束しているものではなく、プランに納得してサービスを利用するようになっても、ハウスメーカーや工務店など家を建てる会社のように数千万円の約束を得られるわけでも、設計事務所のように工事費の7〜10%とといった100万円を超える約束が先にある訳でもありません。

だから私たちは、効率の良い打合せを心掛け、少ない接触頻度で納得できるプランを提示できるよう努力します。相手が冷静に検討しても「このサービスを利用したほうがいい!」と感じてもらえない限り1円のお金にもならず、事業継続もままなりません。だからこそ、修正プランを郵送するということは、それだけ真剣にお客さんの要望をお聞きし、直接お会いしてプランをご説明しなくてもご要望が反映されているという自信があるからこそ、訪問も来社して頂くこともせずに、判断材料として修正案をお送りします。

もしさらなる要望が出てきて、または分からない点があれば、まずはメールで質問をし、都合のいい時にご来社されて打合せすればいいのです。このようにすれば、業務効率は高まり、相談者に提供した多大な時間ロスや何度もやり直しさせられるプランの作成費用を、他人の分まで負担する必要はなく、定額で低額のサービスが可能となります。

プランの郵送は、手抜きのサービスではなく低価格でサービスを提供し、既存の住宅会社が非常に多くの無償サービス、営業ロスを結果的に「他人に提供した労力・間接コスト」を自社のお客さん(お金を払わず去って行った方は実際には「お客さん」ではありません)に負担してもらうという、業界の常識を変えようという当社の強い信念によって行っていることです。  
Posted by cms_hiroshima at 17:25Comments(0)TrackBack(0)

2015年04月08日

棟上げ終わりました!

建前え日お昼前新年度がスタートし、我が家も長男が県外への大学進学で新生活が始まりました。去年の消費増税の反動もあってか、この1年間は例年よりも着工が減りましたが、今年になって問い合わせが増えてきました。

画像は新年度第一棟目の着工案件です。この時期天気が不安定で、先週末の棟上げ予定から延期されましたが、無事棟上げを終えました。事前に土台だけは敷いているものの、朝8時から1階の柱を建て始め、お昼前にはここまで組みあがりました。朝一番、出勤前に現場に立ち寄った施主ご家族も、ご主人は仕事に行かれ、お昼は奥さんと長男で4歳のS君が見学に来てビックリです♪

少し建物の特長もご紹介しましょう。  続きを読む
Posted by cms_hiroshima at 12:15Comments(0)TrackBack(0)