
現在の住宅の耐震強度は、阪神淡路大震災の震度を基準に、大きな揺れでも倒壊しない強度としており、比較的新しい耐震性能が確かな建物は、大きな損傷を免れているようです。それでも一度の本震ならまだしも、最初の震度7の地震で損傷を受けている建物が、もう一度揺らされることまで、これまでの耐震強度は想定していません。業界にとっても、今回の地震は大きな教訓となりました。
さて、耐震と併せて最近重要視されている建物の性能は『省エネ』です。具体的には「建物の気密性能」と「断熱性能」。断熱性能も、単に熱損失を少なくするだけでなく『日射取得』や『日射遮蔽』といった、太陽の熱エネルギーのカットや取り込みなど、立地条件や建物の方角によっても異なる数値が求められるようになりました。
しかし断熱性能、外皮からの熱損失は、設計図書から計算で出せますが、気密性能に関しては実際に機械で計測しなければ、実際の性能はわかりません。ということで、このたび広島市安佐南区でお引渡しするN様邸で、施主立会いの下「気密測定」を実施しました。
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