ニュース報道で「てるみくらぶ」という格安海外ツアーの会社の破たんで、海外に取り残された方々や、支払った旅行代金が戻ってこないという被害者が増えているようです。被害額は99億円で負債は151億円。中堅の旅行会社として通常の営業を行っていながら、これだけの負債を抱えてしまった原因は「広告費が掛かり過ぎた」ということです。
JTBやHISなどの大手はもっと広告費を使っているのでしょう。不特定多数のお客さんを相手に、選ぶ側も数社の選択肢がある価格競争になりやすいビジネスでは、人件費以上に広告費が会社経営に大きな負担を与えていることが分かります。
住宅業界で考えてみるとどうでしょう。旅行会社のツアー広告どころではない広告出稿とチラシやDM発送を行っている会社が数多くありますね。その上、旅行会社にはない『総合展示場への出展』という、莫大なテナント料と豪華モデルハウスの建設費も会社が負担しています。さらに営業マンや設計担当者、施工管理の人など、旅行代理店の窓口担当とは比べ物にならない人件費負担があります。
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