2005年05月20日

追加金額の対処法

本日は、知人から相談のあった「追加工事」の直談判!

アパートを建替えた知人の「Oさん」は、入居募集を開始する予定の3月に追加工事の見積が出てビックリ!

建物はほぼ完成し、外構工事や一部の手直しが残るものの、引越しシーズンに工期が間に合ったと一息ついたところに、施工会社を紹介してくれた「Tさん」から100万円を超える追加見積を渡されたのです。

知人から電話で相談を受けた私は、先週、契約書や見積書を事務所まで持参してもらい、これまでの経緯を聞いたのでした。

「もう、ぼくは業者とは決裂だから、若本さん折衝して下さい!」

トラブルになってから、私に相談されても・・・
建築計画の段階から私に相談されていたらスムーズだったのに・・・

結局ひと肌脱ぐことになり、完成したアパートに発注者の「Oさん」と、施工業者の「K社」の常務を呼んで『直談判』です。


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施主の「Oさん」としては、追加見積に納得行きません。
完成して2ヶ月近く経つのに、引渡し時に支払う予定の工事代金を施工者に渡していません。だから入居募集も掛けられない状態です。

一方、施工者側も工事は完了し、部材や職人の手間賃など支払いはあるのに、最終の代金をもらえない状態です。

長期戦になってもどちらも「得」はありません。

追加見積の内訳も、実際に工事をしたものとは違う明細で提示されています。紹介者の「Tさん」の入れ知恵だったようです。

本来、施主が認めていない追加工事は一切無効にしたいところですが、施主も今後のメンテナンスなどもお願いしなければなりません。だから多少の追加支払いは覚悟の上、じょうずに付き合いたいという意向です。工事自体にはトラブルはなかったのです。

私が追加工事の内容を確認していき、不要な工事や追加請求の根拠の乏しいものは省いていきます。

「あの〜、サイディングを12ミリから16ミリに変更したのですが・・・」

施主や入居者から見て、壁の厚みが4ミリ違うことに気づくでしょうか?
追加費用を払ってもいいからと納得もしておらず、変更を知らされてもいなかったのに「払ってくれ!」もあったものではありません。

木造2戸の共同住宅(アパート)なのです。

最終的には施主も施工者も納得した形で円満解決となりました。
皆さんも「後だしの追加工事」には気を付けましょう!


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