昨日、地元の中国新聞社の取材を受けました。
毎週土曜日に入る『ハウジングNews』に紹介されるそうです。
テーマは
『住クリエイター』
これまでの掲載事例を見ていると、劇的ビフォーアフターと同様、建築士(
自分たちは「建築家」といっている)ばかりの紹介コーナーのようです。
「私は作品づくりを目指す建築家とは対極ですが、いいんですか?」
ライターと名刺交換した早々、そんな疑問をぶつけました。
でも、やはり私が運営しているサービスを下調べしているらしく、「消費者の家づくりの参考になる取り組みならOKです」という回答です。
★人気ブログランキングに参加しています。1時間あまり、資料を交えながらこれまでの事例を話しました。
これまで、このコーナーに紹介された建築士たちは、どのようなデザイン、空間を自分たちがつくったのか、つまり
『アウトプット』を重視していました。
極端に言えば、写真にして
「目を引く」住宅です。
私は「どのような家が出来上がるかという
『アウトプット』よりも、どのような
『プロセス』で家を建てるのか、
『住宅業界の非効率なプロセスを替えようとしている!』」というような話をしました。
ライターと話をしているともっと分かりやすい事例がありました。
それは・・・
印刷や広告業界の話です。
そのライターさんも、多くの設計者に取材に行き、
「どうも建築家は、自分たちの業界のグラフィックデザイナーに似ているな」
と感じたようです。
印刷業界で全国に知られた存在は、大日本印刷や凸版印刷です。
住宅で言えば、積水ハウスやダイワハウスといったところでしょうか。
じゃあ、グラフィックデザイナーはというと・・・
実は設計士と同じ立場です。
そして全国に多くの小さな印刷屋さんがあります。
大抵の会社が、チラシからポスターまで、フルカラー印刷が出来ます。
何も、大日本印刷や凸版印刷に頼む必要はありません。
(家も地場の工務店でも十分建てられ、大手に頼む必要はありません)
しかし、ちょっとした「移転の知らせ」などを、
センス良くつくりたいとしたら・・・
(販促チラシや会社案内、パンフレットなども同じです)
原稿だけ用意して、小さな印刷屋さんに任せるのも不安です。
それは印刷技術ではなく、
『センス』と
『価格の適正さ』が判断できないのです。
こんな時、印刷業界では、デザイナーのほかに『広告代理店』という存在があります。
広告代理店の「アートディレクター」や「クリエイティブディレクター」といった存在が、実際に制作に関わる人たちをとりまとめします。(プロデューサーかも知れませんが・・・)
その人たちとは、
・グラフィックデザイナー
・フォトグラファー
・イラストレーター
・コピーライター
・その他のアーティスト
・地元印刷会社 など・・・
グラフィックデザイナーなどの、
感性を刺激し新たな創造性を求められる人たちと、最終的な『納品物』として、
1.クライアントの予算
2.納期
3.印刷物の品質(誤字脱字や印刷ミスのチェック)
4.クリエイティブ性
5.期待される効果(問合せが増えるとか、増刷が必要になるなど)を出す
6.そして場合によって資金調達の助言
といった
『プロフェッショナル』な仕事を求められる人たちとでは、おのずとその職能は変わってきます。
中国新聞のライターは合点がいったようです。
「そうですね。何で住宅業界にこれまでそんな存在がなかったのか不思議ですよね!」
グラフィックデザインの業界でも、著名なデザイナーはいます。
しかし、多くのグラフィックデザイナーは、『広告代理店』という「営業」と「デザイン」を融合した機能があるために、比較的安定的に仕事を得ることが可能となっています。小さな印刷会社も同様です。
じゃあ著名なデザイナーはといえば、クライアントから直接仕事の依頼も多いでしょう。でも発注側も企業の宣伝部など、プロが発注しているのです。
いきなり、雑誌やインターネット、展示会などを見て「このデザイナーに是非頼みたい!」と、直接コンタクトを取る発注者(法人でも個人でも)はあまりいないでしょう。
デザイナー側にとっても、素人からいきなりコンタクトがあっても、打合せの効率も悪く、デザイン料に対する理解も低いので困るのです。
また中には、印刷会社から仕事をもらうデザイナーもいます。
工務店から仕事をもらう建築士がいるように・・・(-_-;)
こうしてみると、住宅業界と良く似ていると思いませんか?
違うのは、
設計士がインターネットなどを使って、素人相手に法外な設計料を要求しているケースを時々見かけるということでしょうか・・・?
「建築家って敷居は高くありませんよ〜!」って
(消費者は知らないでしょうが、まさにここは無法地帯です)
※このあたりをメルマガに書いたらすごい反響がありました。
反響の大きかったメルマガは
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少し本格的な印刷物や広告制作になると、グラフィックデザイナーと印刷会社(大日本印刷から零細企業まで)だけよりも、クリエイティブ・ディレクターがいるほうが、コスト・品質・納期が確かになります。
(あくまでディレクターの力量にもよりますが・・・)
まさに『マネジメント』機能があるのです。
住宅業界にも、このような専門の機能があってもおかしくないと思いませんか?
これが私が考える
『コンストラクション・マネジメント(CM)』です。
CMは決して施主の『分離発注』という意味ではないのです。
私が運営してるマネジメントサービスは
こちら
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