2005年08月09日

住宅プロデュース会社の功罪

今日、ようやく野口さんたちを乗せたスペースシャトルが着陸したようです。
スペースシャトルの機体は、すでに製造されてから三十年程度経つとニュースでやっていました。日本の住宅の寿命といわれている27年と比べても、このドッグイヤーと呼ばれる時代に、いかに古い機体で飛んでいるかということです。
新幹線もすでに六代目がもうじきお目見えしようかという時代です。

さて、昨日は病院のコンシェルジェの話を紹介しました。
では住まいづくりのコンシェルジェにはどんな相談が来ているかというと・・・

数日前、気になるタイトルの一通のメールが届きました。

メールのタイトルは、

「住宅プロデュース会社の功罪」

です。

今、建築家のコンペを主催するなど、さまざまな『住宅プロデュース会社』が出て来ています。今回のメールは、そんな住宅プロデュース会社を利用した施主の声です。

すでに家を建ててしまった後、住宅プロデュース会社の世間での評価が気になり、検索エンジンで調べていたところ、私のメルマガに行き当たったそうです。

どのような声が届いたかというと・・・

-----<ここから>------------------------------

若本様

はじめまして。住宅プロデュース会社の、現在の評判について調べていたら、「まぐまぐー家作りで泣く人・笑う人」に行き当たりました。
偶然ですが、そこに出ている、●●を利用したことがあります。
ここ数年、プロデュース会社が増えていますが、この存在も、やはり過信は禁物だと思いましたので、メールいたしました。

「功」は、利用しないよりは、選択の幅が広がり、手直しなども要請しやすい。
「罪」は、プロデューサーと名乗るスタッフのほとんどは、住宅の知識のない素人集団であること。

そして、「欠陥住宅は作らせない」といきまく割には、施主の要望を建築事務所・工務店に強制する権限は持たないということ。

つまり、「責任のない仕事」と捉えられても仕方がありません。

登録している事業者についても、特に建築事務所については、たくさんの、有名な顔ぶれをそろえるのが先決のようで、雑誌に作品を掲載された実績があることが重要で、仕事に対する誠実さは、関係ないようです。

住宅産業は、クレーム産業である、に大いに賛同します。

プロデュース会社を使っているにもかかわらず、「一言言っておいてくれたらよかったのに」ということがたくさんありました。そういうことは、特に、細かいこと、でも、毎日視界に入る、手で触れるところのことが多いのです。

原因は、おそらく、建築家の「写真に写らないからいい」の感覚に由来しているように感じました。

「床が傾いていなければ、欠陥住宅ではないのか?」と、贅沢な話ではありますが、思いました。

もともと、建築事務所・工務店が良識ある仕事をし、施主がシッカリとしていれば、この、責任感のない中間マージン的存在は、必要のないものではないでしょうか。

悪い、ということはありませんが、まだ、整備されていない分野と言いますか、消費者が期待するほどのことはないかもしれない、という感想を持ちましたので、お伝えしたかっただけです。

お忙しい中、お読みいただきありがとうございます。お返事はけっこうですので。
           
              〈HNで失礼します〉ねこ


-----<ここまで>-----------------------------

返事は結構だと言われても、私も気になるので即座に返信しました。
そうしたら、もっと詳しく状況を教えてくれたのです。

この続きはまた明日!
   ↓ ↓
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Yahoo!でちょっと検索してみた。 □建築プロデュース    :1,200,0...
建築プロデューサー でちょっと思った【建築プロデューサー 朝妻 義征】at 2006年02月14日 18:25
この記事へのコメント
プロデュース会社は怖いですよ。しこたまもってかれます。
Posted by こず at 2005年09月08日 03:28
はじめまして。
私は東京で建築プロデュースをしております
株式会社ベースメント 代表の朝妻と申します。

Yahooでこちらを見つけて、お邪魔いたします。

ここに書かれていることは、とても興味深いので
TBさせていただきます。
Posted by 朝妻 at 2006年02月14日 17:45