2007年04月14日

お引渡し式

S様邸お引渡し記念撮影今日は先週見学会を開催させていただいたSさんご家族のお引渡し式でした。建築を担当したカオル建設(株)の衣川社長、私、そして現場監督の大東君が、それぞれ簡単な祝辞とスピーチをしました。写真のご家族の左上、ワイシャツ姿が私で、右上の作業着姿が衣川社長です。

衣川社長は、これまで20回以上も引越しをしてきたそうです。最初に手に入れた戸建住宅は、木造の建売りでした。
今は亡くなった母親から、「あんたは建築の仕事をやっているのに、こんな寒い家しか住めんのかぁ・・・」と言われたのが、断熱性能の高い快適な家を研究するキッカケとなったそうです。

今では、北海道の室蘭工大の鎌田教授の研究グループに参加して、北海道はおろか北米や一昨年は北欧まで出掛けて、快適な住まいと入居後のランニングコストの掛からない家を研究しています。

今は戸建住宅は賃貸で他人に貸し、夫婦でマンション住まいの衣川社長ですが、自宅はこれまでメンテナンス(外装や屋根など)で800万円も掛かっているそうです。工務店価格で、最低限の修繕でこの金額なので、一般の方でしたらもっと費用は嵩むでしょう。

「今、自分で建てるとしたらこうするだろうという仕様の家になりました!」衣川社長の家ではありませんが、それほどの思い入れがあったそうです。

この家には、リビングと床下(基礎部分)と2階のバルコニー(屋外)の3箇所に、温湿度記録計が設置されています。
見学会から一週間の計測結果を見ていただくと・・・



リビングでの温湿度計測バルコニーの温湿度記録計左の写真は、対面式になっているキッチンのカウンターに置いた『温湿度記録計』(国際チャート社製)です。
8日間記録が出来るタイプで、円形の記録紙に、チャート状に温度と湿度が記録されていきます。

先週末の土曜日と日曜日は、完成見学会を行ったため、人の出入りや窓の開閉が頻繁だったために、グラフが安定していませんが、月曜日以降徐々に安定しています。グラフの目盛りは読みにくいかも知れませんが、温度はほぼ20度、湿度も60%弱で安定しています。

右側の計測器が、2階の屋外バルコニーに設置された温湿度記録計です。

花びらのように、朝夕の温度差がくっきりと描かれています。このように記録を計測してみるととてもよく分かります。

基礎部分にも設置していますが、基礎部分が最も安定した「円」になっています。深基礎で、基礎断熱と蓄熱式暖房機を設置した床下なので、従来のような劣悪な床下環境とは全く違う結果が出ています。

施主のSさんもとても満足のいく家が出来ました。

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