写真は、前半戦でダントツ最下位に沈んでしまった広島東洋カープの本拠地、『広島市民球場』です。
ご覧の通り、今年50周年を迎えました。
弊社事務所からは徒歩3分ほどのところですが、昨年、移転建替えの計画が前進し始め、数年後にはこの建物も姿を消します。
目の前は『原爆ドーム』
戦後焼け野原になった広島で、市民の希望が叶い建てられた鉄筋コンクリートの建築物も、50年で老朽化のためにその役目を終えようとしています。
東京都知事選に出馬し、時の人となった建築家の黒川紀章氏が設計した、高度成長時代の話題の建築物『中銀カプセルタワー』も、築後35年を経て、アスベスト問題と老朽化のために解体が決まりました。
以前の『歴史的建造物保存運動』と異なるところは、広島市民球場も、中銀カプセルタワーも、設計者がまだ生存し、建築業界で活躍されているということです。
日本の住宅の寿命が27年しかないと言われて久しいですが、木造住宅に限らず、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建造物も、60年を超えて実際に使用されている建物はわずかです。
アメリカのエンパイヤーステートビルなどは、すでに80年近く経っても、その姿にいささかも古さを感じないのは私だけでしょうか・・・?
オールスター戦が終わったら、是非この球場で有終の美を飾って欲しいと思います。