私が参加しているNPO法人で、今期から、室内の空気環境の測定を事業化することになりました。非営利のNPO法人とはいえ、会員からの会費だけでは事業の存続が困難で、社会性や公共性のあるサービスを提供し、実費負担だけをお願いするということです。空気環境を測定する専門家の資格認定もしていく運びとなりました。
写真は、お引き渡し前の新築住宅の室内空気環境を測定する機械です。これまでも、シックハウス症候群などを引き起こす「VOC(揮発性の化学物質)」などの測定を行ったことはありましたが、今回は「マイナスイオン」を測定するというものです。
エアコンなどでもマイナスイオンが話題になりましたが、今回の測定は『空気イオン密度』といって、室内のプラスイオンとマイナスイオンの濃度を測定し、空気の質を数値化するというものです。
マイナスイオン優位な環境が、住む人にとっても快適な指標となるようです。実際に、たばこの煙を閉じ込めたガラスの実験装置にマイナスイオンを吹き込むと、一瞬にして煙が消え去ります。プラスイオン優位の部屋では空中を漂っているチリやほこりも、マイナスイオンで床に落ちるそうです。(静電気をイメージすれば分かりやすいかも知れません)
今回お引き渡しを迎えたTさんの住まいは「マイナスイオン優位」の環境のようでした。詳しい分析結果が出たらまた報告したいと思います。
新しく『NPO法人住環境デザイン協会』として再出発する特定非営利活動法人で、私も副理事長に推挙されたので、良質で健康的な住環境を普及促進するために頑張っていきたいと思います。