広島都市圏では分譲戸数、人気ともここ数年No.1の『こころ』(フジタ系の西広島開発)ですが、すぐ近くにダムが出来ていることは意外と知られていません。写真は、将来的にはこころの団地とつながり親水公園化される『梶毛ダム』です。
今年は雨が少なく、貯水試験のための満水にすることも出来ないまま利用開始をするようです。12年前に、この団地のすぐ近くの大型団地『Aシティ』に移り住んできたときに、測量や調査設計をしている後輩から、この梶毛ダムやこころの団地開発の図面を見せてもらいました。また10年ほど前には、西広島開発の役員の方に雑木林が広がる山林を案内してもらいましたが、ようやくその当時説明を受けた開発が姿を見せ始めています。
梶毛ダムから少し山道に向かって車を走らせると、有名な枝垂れ桜『神原のしだれ桜』に遭遇し、裏山を越えるとパッと景色が変わります。昔はなだらかな谷に雑木林が生い茂っていたところが、造成で埋め立てられ、大型団地に生まれ変わっています。
昔の風景を知っているだけに、唖然とすると同時に、どうして埋め立てて平らにしたのに、またブロックでひな壇状に造成するのだろうと不思議に思います。
アメリカやヨーロッパの団地は、起伏のある地形を生かした丘陵に家が点在するという雰囲気ですが、日本では本来なだらなか丘だったところを平らにし、ご丁寧にまたブロックで段差を付けて整形された区画をつくっていきます。
例え数センチでも、自分の敷地が測量結果と違っていたら、あるいは隣の軒や樋が越境していたら気になる日本人気質なのかも知れませんが、あまりにも整然とした区画とそれに掛かっているコストを考えると、複雑な気持ちがしますね。
ここには、大手から地元の有力住宅メーカーが揃って注文住宅を建てています。住宅総合展示場に行くよりも、はるかにここの住宅を見るほうが、これから家を建てる人には参考になります。
私たちのような専門家は、この団地の住宅展に出展しているモデルではなく、建築中の各メーカーの現場を見ていきますが・・・
各社の特長がよく分かります。
今回も色々と発見がありましたので、詳しくは非公開の独自SNS
『e住まいるドット・ネット』で紹介していきたいと思います。
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