先月、大阪のアメリカ領事館で懇親会に参加したときに、米国ワシントン州主催の建材セミナーの案内をいただいてので、このたび京都開催のセミナーに参加してきました。
日本でも政府や国交省が「200年住宅」の構想を発信していますが、今回のセミナーはアメリカと日本の200年住宅の「思想の違い」などをテーマに、米国の住宅事情に詳しい専門家と輸入建材業者さんの発表を聞きました。
写真は、その中のおひとりで、米国ワシントン州に本社を持つ『キャスケードコンポーネンツ』の小金澤社長。
最初に基調講演をされた『NPO法人住宅生産性研究会』の戸谷理事長と共に、日米の住宅事情に詳しい第一人者です。小金澤さんは、ミサワホームの総合研究所にも在籍されていたということなので、日本のハウスメーカーの事情にも詳しいはずです。
お二人の話をまとめると、以下の2つに集約されます。
まず、住宅生産は
「標準化・規格化・単純化」しなさいということ。
そうすることで、作業の流れもスムーズとなってミスも減り、コストも下がります。日本の住宅業界は、全く反対の
「差別化・複雑化・高額化」に知恵を絞り、施工ミスも一向に無くなりません。
もうひとつは
「デザインの効能」です。
住宅というものは、単に「建築工学」でつくられるものではなく、歴史や文化の産物であり、いつの時代になっても「美しい」と感じる『フォルム(形状)』と『オーナメント(装飾)』がバランスよくデザインされていることが重要。
物理的に「200年倒壊しない」住宅ではなく、その町の風景に残したくなるような住宅が、本物の「200年住宅」という評価につながります。
そのようなコンセプトに基づいた街づくり、分譲地開発が湘南方面で行なわれ、6月に視察研修会があるということから、早速申し込みました。
6月3日夜から東京入りし、5日まで滞在します。
また、その様子はこのブログでご紹介しますね♪
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