また報告が遅くなりましたが、15日(火)にお引渡し前の現場で気密測定を行ないました。
10時少し前に現場に到着すると間もなく、施工を担当した旭ホームズ(株)の桝社長以下、ほぼ全ての社員が、現場に到着です。すぐに手分けして気密測定の準備に取り掛かり、社長は主な各居室内の表面温度をセンサーで測っていました。
外気温が30度を少し上回った状況で、1階は28〜29度、2階でも北側に配置された寝室は、床・壁・天井とも、朝の日射の影響を受けていないこともあり、すべて29度です。
(もちろん、締め切った状態)
朝から日差しが照りつけている南側の子供部屋は、床が30度、ロフトのある勾配天井部分が32度だったようです。
そうこうしているうちに、気密測定機器のセッティングも終わり、室内外の気温差なども確認して、機械が安定するまで少し時間を待ちます。
いよいよ10時半、気密測定器のファンが回り始め、室内の空気が吸い出される「減圧法」による測定が開始されました。
結果は・・・
一番右の出力用紙で確認すると、相当隙間面積C値=1.9cm2/m2
圧力を変えて、5回計測し、その時の通気量を計測して出すようでしたが、何とか当初目標の「C値=2.0以下」が確認できました。
気密測定士の国家資格を持つK部長以下、皆さん「ホッ」と胸を撫で下ろしました。
測定中、コンセントボックス周りや畳の縁などに手を当てると、明らかに壁の中や床下の空気が引っ張られているのが分かりました。
ちょうど兵庫県から、某大手ハウスメーカーを退職したばかりの青年が私の事務所まで訪ねてきたので、気密測定の現場にも立ち会ってもらいました。
「私のいたハウスメーカーでも、Q値をお客様に説明することはありましたが、このように邸別にきちんと測定することはありませんでしたし、実際の性能は私たちも確認したことはありませんでした。いやぁ凄いですねぇ。」
その大手住宅メーカーで、最優秀新人賞や契約最多賞などの受賞履歴のある彼も、広島の小さな会社が、邸別で気密測定を行なっているとは思いもよらなかったようです。
旭ホームズの社長は「北海道や東北並みの気密性能『C値=2.0以下』を実現させるのに、コストアップになったら意味がない。これから建てるお客様に、経済的負担増なくこの数値をクリアできるよう、全棟気密測定して高い性能の住宅を提供していきたい!」と熱く語っていました。
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