広島もめっきりと寒くなってきて、我が家の前も写真の通り朝は雪景色です。
この頃は『ストーブリーグ』といって、プロ野球も契約更改や移籍の話が飛び交います。私が住む広島の球団『広島東洋カープ』も、野村新監督となってほぼ来年の体制や選手の年棒も決まったようです。
サンフレッチェも含めて、プロのスポーツ選手に求められるのは
『チーム内の競争に勝ち抜き』ファンや観客に最高のパフォーマンスを魅せること。そのうえで、チーム同士の競争にも勝っていくことが求められます。
その前提として、公平なルールの元にフェアな戦いをするということです。
住宅業界で考えてみると、どうでしょうか・・・?
多くの会社がフェアな競争を嫌い、相対取引(個別に折衝すること)をいいことに、競争相手には分からない裏約束などを行います。
それは、努力して商品の差別化を行っていることも含めて、シロウトの施主には冷静に比較できる判断材料を提供することなく、自社の優れた点をアピールすることが少なくありません。
住宅取得にフェアな競争はなく、あるのは「説得力」や「マーケティング力」、CADやスケッチ、CGアニメーションなどのビジュアルツールを使った「提案力」などによる差別化のオンパレードです。
かくいう私も、そのような差別化提案を指導していた立場ですが、今は住宅業界でプロを自認する人たちは、プロスポーツ業界に学ぶべきだと思うようになりました。
フェアな競争の中に、観客を魅了するプレーがあり、ライバルの存在が技術レベルを底上げします。
試合をあきらめた怠慢なプレーは、ファンの失望を買います。
例え過去に素晴らしいプレーをしていようと、プロの世界では、例えゴン中山やサンフレッチェの久保竜彦選手のようにワールドカップで活躍したベテランでも戦力外通告をされてしまいます。
油断すれば、サンフレッチェのように容赦なくJ1からJ2に転落します。逆に努力をすればダントツの成績でJ1に復帰し、J1でも4位の成績を収めることも可能です。
このように、お互いが切磋琢磨して競争する中にこそ、プロが成長し、観客がお金を負担して応援をするのです。競争(相見積や入札)が”悪”なのではなく、フェアな競争の場がないこと自体が住宅業界の問題ではないかと最近思い始めました。
坪単価で広告する会社も、自分たちが勝手に決めたルールで、全くフェアに比較できるものではありません。『勝てば官軍』というルール無用の中で、1兆円を超える企業から家族経営の工務店・大工さんたちが、同じように家を建てて、ひとりのお客さんを取り合うことさえあります。
私が運営している
『住宅CMサービス広島』は、フェアなルールの中で地元の工務店・建設会社が競争し、力をつけてもらおうというものです。
技術面も価格面も競争力がついて、誰も困りません。
スポーツの観客と同様に、競争でプロがレベルアップすることに異論はないでしょう。
私が運営しているサービスは、球団のフロントと同様に、支配下の選手(登録工務店)を育成し、競争を促してレベルアップを図ると共に、観客(施主)を集める役割を果たしているようです。
選手に魅力がなければ観客は去っていくでしょうし、観客の熱い応援が選手を育てます。私たちはフロントとして『フェアな競争の場(入札制度)』の提供と『多くのファンが集まる場(ホームページやコミュニティ)』づくりをよりいっそう求められているような気がします。
明日から東京に出張し、様々なプロフェッショナルに出会い、来年に向けてのヒントを見つけて来たいと思います。
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