私が運営している『住宅CMサービス広島』は新築の注文住宅専門のコンシェルジェ・サービスですが、今回は事情があって当サービスでは初めての増改築工事にも対応しています。もっとも三十代の頃は、住宅リフォーム専門の全国チェーン『ミスタービルド』の地域本部でスーパーバイザーとして加盟店のリフォーム工事にも対応していたこともあります。
今回は戦前に建てられた実家の敷地内にある「離れ」を解体し、新築を計画しているこの家の長女ご夫妻からご相談を頂き、自宅の新築に併せて実家の一部も増改築したいというご依頼です。解体した離れと母屋(実家)が繋がっていたということもあり、解体してみるとやはり柱や土台がシロアリや雨漏りで腐っていたり、離れの柱に荷重をかけていて、柱も土台もない個所もありました。
使われている構造材自体は、太い松丸太など立派な材料が使われ、竹木舞の土壁や漆喰塗りで『職人の手仕事』ですが、やはり昔でも職人のレベル差はあり、コンクリート基礎など使われない時代なので「よく芸予地震でも損傷せずもっていましたね?」という状況です。このたび手を入れることになって正解でした!
今回担当している親子の大工さんは、去年安佐南区の新築現場も担当してくれた、社寺建築も手掛けるベテラン大工。息子さんが床に這いつくばって、床下の束の補強などもしっかり行っていました。本当は断熱リフォームまでできればいいのですが、増築部分の断熱性能と安全性は確実にあがります。親孝行の娘さんによって、一部とはいえ戦前の建物が快適に甦りますね♪