午前中2件のオープンハウスの見学を終え、コンクリートの浮き橋で有名なワシントン湖を渡ってマイクロソフトの本社があるベルビューでランチです。
成田空港でアメリカで使えるWi-Fiをレンタルし、iPadも持参していたので、移動中のバスの中でGPSにより現在地を把握。
昔では考えられない便利なツールで情報量が格段に増えます。
そしてこのような地図アプリでみると、シアトルが昔の氷河で削られたフィヨルドに太平洋の海水が入り込み、
海面上に残された丘に街が出来たこと、半島や岬のような場所だということがよく分かります。
ベルビューは新しくできた街で、ダウンタウンは新都心という雰囲気。
よく見るとビルの上部にMicrosoftのロゴマークが!
そうです。このガラス張りの超高層ビルが、ビルゲイツ率いるマイクロソフトの世界本社です。
ビルゲイツ自身、このベルビュー市のワシントン湖が望める広大な土地に住んでいるそうです。
ランチはハイウェー脇のオーガニック素材を集めたフードコートで。
『Whole Food Market』という大きなお店で、中には食品スーパーとフードコートを足して2で割ったような売り場があり、自分の好きなオーガニックな素材や料理、飲み物を選んでレジで精算、フリーアクセスのテーブルでランチを楽しみます。
私は食べるや否や、すぐに外に出て周辺の探索と、この建物の観察をしました。
欧米の建物は、人間と同じように装飾をしていると言われます。実際にこのまだ新しい建物を見ても、それが確かめられました。それは、人間のオシャレが「足元(=靴)」「下半身(ズボンやスカート)」そして「胴体(=スーツやネクタイ)」「頭頂部(=帽子)」それぞれ大切な要素だということです。
この建物は鉄筋コンクリート造に、主要な外壁はレンガが張られていました。
日本のこのような建物では、モダンデザインと呼ばれコンクリートと鉄とガラスで、無機質であまり凹凸のないペラッとした外壁が多いのですが、アメリカの建物ではやはり頭頂部にしっかりと装飾が施されています。
3段に渡りレンガやケーシングを使いパラペットを構成していました。
一番上部の笠木が、色や素材感を変え、幾何学模様を施しているのも西洋のデザインですね。
真似すれば出来そうですが、日本ではこのようなさりげない装飾が出来るセンスがありません。
得てしてゴージャスさを演出しラブホテルのようになるのがオチでしょう。
足元を見ると、やはりしっかりと建物もブーツを履いています。
小さな面積ですが、こんなセンスが建物の表情を変えるのです。
外壁も出隅ごとに素材と色を変えているものの、おかしくはありません。
日本ではこんな大胆な外壁の組み合わせは発注者が「大丈夫でしょうか?」とさんざん悩んだ挙句、
無難な仕上げに決まるのが普通ですね。輸入住宅が良く見えるのも、こんな小さな装飾にまで、人がオシャレするのと同様に建物も着飾るからです。
昼食後、ベルビュー郊外の高級住宅地で新築のオープンハウス見学です。
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