先週、施主検査を終え、今週土曜日(4月2日)にお引渡しするお客様の家の完成模型が出来上がりました。図面から忠実に採寸して100分の1の縮尺で精巧に作られた「紙製の模型」です。
独立前に勤めていた住宅コンサルティング会社では、ある程度受注確率が高いお客さん、予算の大きな重要見込み客に対して、他社との差別化のために、手描きスケッチやこのような模型を持参して、「お客様の心をゲットする♪」というような営業テクニックを指導していました。
やはり数千万円の負担をする家づくりで、どこに頼もうか迷っている時に、
見た目も分かりやすくて自分たちの家のイメージが湧き、世界でたった一つの「お客様だけのプレゼント」を受け取ると、他の会社が色褪せてしまうものです。もちろん製作費は掛かりますが、住宅展示場での集客コストや、何度も訪問している営業ロスに比べれば「ここ一番の大勝負!」では効果の高い営業ツールだったようです。
私は住宅営業の経験もなく、また1円も支払っていない『見込み客』に対して、このような豪華なプレゼントでお客さんの気持ちを掴もうというセールステクニックは、悪く言えば「お客をエサで釣る」ような、本質から外れた行為のように感じてあまり好きにはなりませんでした。お金を払うことなく、去っていく見込み客に対しても、時間と経費を多大に掛けることは、その経費を他の誰かに負担させるということです。
しかも、プレゼン段階なので、実際に建つ建物ではなく、施主の希望がすべて含まれている家ではありません。数千万円の契約期待があるからこそ出来るプレゼントです。しかし、図面だけではイメージできない立体的な建物が目の前に示されれば、やはりお客さんは喜びます。
現在のサービスをスタートさせた時、定額・低料金で家づくりの不安を解消しようと考えたとき、やはり余計な経費や作業は削り落とす必要がありました。出来ない・知らないのではなく、出来ても「しない」と決めて、それまでコンサル先に指導していた営業テクニックや営業ツールは封印しました。
13年前、私を信用して、当社サービスで初めて広島市内で家が完成しました。ほぼ同時期、安佐南区の春日野団地と東区の戸坂です。事務所もレンタルオフィスで、実績もない当社サービスを信頼して頂いたお礼のプレゼントとして、お引渡し時に何か差し上げたい・・・。
観葉植物なども考えましたが、やはり
「一生に一度の大事業」を成し遂げたご家族に、当社でなければ贈れない特別な感謝の品を持参できればと考えたとき、模型のプレゼントを思い浮かべました。模型にお客様のお名前と、当社サービスのネームプレートを付ければ、入居後訪ねてきたお友達たちが「どこで建てたの?」と聞いたとき「こんなサービスがあるんだよ!」と説明してくれるキッカケになるかも知れない。
そんなことをイメージして、お引渡しに持参し、模型を持って家族と記念撮影をするのがお引渡しの恒例行事となりました。自宅を空中から見るにはドローンで撮影するくらいしかありませんが、竣工図面から書き起こしたこの模型は、自分たちの思いが詰まった家をあらゆる方角から見ることが出来、世界でたった一つの記念の品になりました。
今は、忙しい中「お客様の声」のアンケートにお答えいただき、ホームページでの公開許可を頂いたお客様のお礼としてプレゼントしていますが、広島で
98人目の「お客様の声」を頂くまでになりました。土曜日のお引渡しも、このプレゼントを持参して、ご家族と記念撮影したいと思います♪
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