当社が所属している『全日本不動産協会』の年一回の全国大会が宮城県仙台市で行われました。基調講演や事例発表などを終えて翌日、東日本大震災の復興も兼ねて、全国から集まった不動産業者のメンバーが、いくつかのツアーに分かれ、私は世界遺産のある岩手県平泉町のツアーに参加してきました。
この地に来るまで知りませんでしたが、平泉にある世界遺産は『中尊寺』だけでなく、毛越寺(もうつうじ)という平安時代に建てられた寺院の跡地など、京都でも見ることが出来ない歴史遺産があることを知りました。中尊寺も、本尊のお寺よりも、当時この地を支配した藤原氏の4代が眠る金色堂や、そのお堂を風雨や劣化から守る「覆堂」など、現地で初めて歴史的な背景や中尊寺の規模などを知ることが出来ました。
右の画像は金色堂の下で撮った記念写真。広島から同行した友人のクランコーポレーション倉田さんと一緒に回りました。源義経や弁慶などが、鎌倉幕府を作った源頼朝に追われ、命を落としたのがこの地ということで、平安時代の後期に推定人口15万人を数える北の都がこの平泉にあったそうです。
今の時代でさえ、この「みちのくの地」が栄えていたとは想像もつかないほど、過疎化の進んだ平原ですが、1千年近くも昔に、これだけの建造物と都を築いていた先人たちのパワーの源は何だったんだろうかと感じさせます。京から学んだとはいえ、都市計画から建築デザイン、建築技術から資金調達、労働力の手配まで、今で考えてもとほうもない計画を実現させたものです。
個人が住む家づくりも普通の人であれば大いに悩み、不安になりますが、当時は不安以上に期待が夢膨らみ、新しい都づくりにワクワクしながら、先祖崇拝や極楽浄土、五穀豊穣などにも心血を注いだのでしょう。全く日本史を学ばず社会人になった理系人間ですが、ロマンあふれる旅となりました♪
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