一気に寒さが厳しくなった12月中旬、広島市西区で棟上げです。前日までに土台敷きや床合板張りまで済ませ、当日朝8時から一気に柱をセッティングしていきます。
この日の朝は現場に来る途中の道路脇にあった外気温表示で−1℃の電光掲示が目に入り、日当たりのいい現地に行っても5℃を下回る気温でした。今回は、デジタル温湿度計も画像の隅に写して、棟上げ日の時系列をご紹介したいと思います。
棟上げの日は、数日前から天気予報を確認し、1日で一気に屋根下地と雨仕舞まで終わらせます。だから大工さんたちも応援部隊を集め8人くらいで手分けして作業します。梁や桁はクレーンで吊り、スタート1時間くらいで1階の柱は梁や桁で繋がれます。
画像はスタートから約1時間半後、午前9時半前にはほぼ1階の主要な梁・桁は組みあがり、2階床の大引きなど床下地やボルト締めなど、グラつかないよう手分けして作業が進みます。
作業用のスチール階段も用意され、足場を使わなくても上がり降りが出来るよう、最近の現場は作業性・安全性も高くなってきました。
いったん事務所に戻り、お昼前に現場に舞い戻りました。すでに2階の梁や桁まで組まれています。2階の床はすでに分厚い構造用合板も張られているので、普通に歩くことも可能です。ずいぶん気温も上がってきました。
手前の桁に、等間隔で小さく斜めに削られているのがお分かりでしょうか・・・?
屋根組みの「小屋束」や「母屋」などを組んだ後、この場所に屋根下地の「垂木(たるき)」が納まるのです。昔の縁側の上を見上げた時に、軒下に見えるあの木材です。
今は防火のこともあって、軒下は耐火ボードで塞ぎ、垂木が見えるような仕様は、純和風で『化粧垂木』仕上げにするくらいしか目にすることはありませんが、瓦などの屋根材の荷重を受ける重要な下地材です。
午後4時過ぎには屋根下地の野地板も張り終えて、外壁も雨に濡れないようにシートで包みます。まるでラッピングですね。こちらの建物では、ソーラーの搭載も予定しているので、アプリを利用して現地で日照時間や太陽高度などをシミュレーションし、施主ご夫妻にも確認してもらいました。
ご近所の方々は、朝出勤して帰ってみたら、基礎しかなかった場所にいきなり家の形が姿を現しているのでビックリすることでしょう♪
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