2017年12月20日

スウェーデン式サウンディング試験による地盤調査

地盤調査の実施

家づくりのプロジェクトでは、本当に数多くのチェックポイント、重要なイベントがあります。今回実施した地盤調査地耐力調査ともいいます)も重要なポイントの一つです。

こちらの現場は広島市南区。海岸線からは少し遠い、国道2号線に近い場所ですが、広島市内の平地は江戸時代後期から埋め立てられた場所が多く、軟弱地盤で地下水位が高い”液状化の恐れのある土地”が多いのです。

熊本地震でも明らかになったように、益城町のような台地の上のような土地であっても、阿蘇から湧き出る地下水脈があるような水の豊富な場所では、地盤によって地震の揺れが増幅され、新しい耐震基準の建物でも倒壊するケースがありました。もちろん「直下率」や「耐力壁量」や「耐震等級」も重要ですが、それ以上に土台から下の「基礎の強度」や「地盤の地耐力」が重要です。

昔の業者は、他の現場の写真を添付して、測定結果を偽装するということが少なくなかったようで、実際に横浜で建設された大規模マンションでも大手企業が地盤調査の結果を偽装していたことが問題になりました。

私は、施主の代理人として地盤調査も工務店や調査会社任せにせず、実際に現地に足を運んで調査にも立ち会って貫入の音や回転数なども確かめたうえで、調査データ提出してもらっています。今回の現場では、若干液状化の懸念は否定できないものの、しっかりとした砕石地業にベタ基礎で、地盤改良の必要は無しという判定が出ています。

家づくりは、もちろん間取りや見積金額も大切ですが、どの会社に頼むかや営業マンとの相性よりも、実際に自分たちが大きなお金を負担する建築工事の段階で重要ポイントを押さえていくことが何より大切です。

なお、モデルハウスの豪華さや営業マンの対応の良さは、あなたが実際に手に入れる建物の快適さや耐久性に「何の影響も与えるものではない」という事実はしっかりと押さえておくことをお勧めいたします。
第二弾!
家づくりで後悔しないための「優秀営業マンを見分ける5つの質問」
Posted by cms_hiroshima at 15:00│Comments(0)