
新年度がスタートし、新しい元号も発表がありました。ブログの更新が止まっていましたが、新年度早々北欧の国フィンランドの首都ヘルシンキに旅行に行っていましたので、数回にわたって住宅や建築に関連する情報をご紹介したいと思います。
今回はプライベート旅行で、2人の子供が成人したということもあって、新婚旅行以来の夫婦2人の海外旅行でした。ずっと予定していたものではなく、たまたま今年のお正月に買い物をした時に、新春のお年玉懸賞に応募した妻に、フィンランド旅行の優待券(「無料招待」は外れ、一部費用負担)が当選したということです。
フィンランドの予備知識はほとんどありませんでしたが、エコロジーな住宅地開発で書籍化されていたヘルシンキ郊外の実験プロジェクト『
Eco-Viikki』(エコ・ヴィーッキ)は、以前買って読んでいたので、すぐに思い出して渡航前に下調べしました。
また有名な建築家で「
アルヴァー・アアルト」がいて、建築デザインも見どころがいっぱいの地域です。エコ・ヴィーッキをグーグルアースで場所調べをした時に、ヘルシンキの中心街の建物が、あまりにも規則正しく、高さも大きさも整っていたので驚いたことも思い起こされ、実際に現地に行ってみると画像の通り、大聖堂以外は本当に建物が整っていることが分かります。(画像は埠頭にある展望デッキから見た市庁舎や大統領官邸)

この港からは、世界遺産にもなっている
戦争の遺構『スオメンリンナ島』にわたるフェリーの発着場もあり、港に面した広場は邦画『かもめ食堂』で、主人公が買い出しに来ていた「マーケット広場」です。
戦争の遺構は原爆ドームのようなものなので、私のブログでは詳しくは紹介しませんが、実験的な住宅地開発のプロジェクト『
エコ・ヴィーッキ』と、木造の古い建物が数多く残っているフィンランドで二番目に古い街『
POLVOO』(ポルボー)、そして世界遺産ですが、安芸の宮島と同様、建築的価値も高い中世の古い街が残っているエストニア(バルト三国)の
首都タリンは、次回以降順次ブログで紹介したいと思います。
スウェーデンやデンマークも含め、北欧はシンプルで日本人も好みそうなデザインが多く、特にヘルシンキは都市計画が日本ではみられないほど整然とした美しい街が続いていました。エコ・ヴィーッキの本を共著で書かれた執筆者の一人、吉崎恵子さん(故人)によると、ヘルシンキ市の都市計画局におよそ300人の専門職員がいて、うち70人が建築家としての仕事をしているということでした。
吉崎さん自身、市役所の都市計画局で働き、民間の設計事務所を含めてヘルシンキ市の都市計画局は『ヨーロッパ最大の建築事務所』と言われるほど、公務員が街づくり、建築プロジェクトに関わっているそうです。広島市と比べて人口は約半分の60万人程度なのに、本当に街並みや公共交通体系は”計画的に”つくられていることが実感されました。
まずは建築家アルヴァー・アアルトが設計した「CAFE AALTO」でカフェラテを飲んで始動です♪
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